GRASPERS

”らしさ”を輝かせる
ブランディングデザイン会社

2025.05.03 デザインの話

パンフレット制作における「伝える」と「魅せる」のバランス

パンフレット制作における「伝える」と「魅せる」のバランス

パンフレットは企業や商品、サービスの魅力を伝えるための重要なツールです。しかし、制作の現場では、情報量やデザインのバランスについて多くの悩みがつきまといます。「何を、どれだけ、どのように伝えるべきか」——その問いの答えは一つではなく、目的やターゲットによって異なります。本稿では、パンフレット制作における代表的な悩みと、その解決のヒントについて考えていきます。

【悩み:情報量】「多すぎても、少なすぎても伝わらない」

パンフレットに盛り込む情報は多ければ多いほど良い、と思われがちですが、実際はそうとは限りません。情報を詰め込みすぎると、読み手がどこに注目すればよいかわからなくなり、結果として全体がぼやけてしまいます。反対に、情報が少なすぎると、「結局なにを伝えたいのか」が見えなくなり、読み手にとっては物足りない印象を与えてしまいます。

適切な情報量とは、「必要な情報が、必要な順番で、必要な形で」整理されている状態を指します。まずは「誰に」「何を」「どうして伝えたいのか」を明確にすることが第一歩。ターゲットの目線に立って、「読み手が最も知りたいこと」から順に構成を考えると、過不足のない情報設計が可能になります。

【悩み:デザイン】情報の優先順位を「魅せる」力に変える

情報の整理ができたら、次に大切になるのが「デザイン」です。ただ綺麗に並べるだけでは、伝わるものも伝わりません。特にパンフレットの場合、情報の“見せ方”によって読み手の印象が大きく変わります。

情報には必ず“重み”があります。会社の理念やメッセージは「重い」情報、アクセス情報や連絡先などは「軽い」情報といったように、目的によって優先順位は異なります。この優先順位をビジュアルで表現するためには、フォントの種類や大きさ、太さ、色使いを工夫し、情報に「視覚的な階層」を持たせることが重要です。

例えば、タイトルは太く大きく、強調したいキーワードにはアクセントカラーを入れる。細かい説明は少し小さな文字で揃えるなど、視線の流れをデザインで導くことで、読みやすさと美しさの両立が可能になります。

【悩み:おしゃれな表紙】第一印象で興味を引く工夫

パンフレットの表紙は、まさに「顔」。内容の良し悪し以前に、表紙で興味を持たれなければ手に取ってもらえません。おしゃれで印象的な表紙デザインは、パンフレットの役割を大きく左右します。

では、「おしゃれ」とは一体何でしょうか。それは、単に流行のデザインを取り入れることではありません。ターゲット層の趣味や感性に合ったテイストを選びつつ、企業のブランディングや世界観を視覚的に表現することが「本当のおしゃれ」なのです。

たとえば、ナチュラル志向の雑貨ブランドであれば、柔らかなトーンと手書き風のフォントを使ったデザインが効果的。スタイリッシュなIT企業であれば、洗練されたレイアウトとミニマルな配色で“プロフェッショナル感”を演出する。目的とターゲットに合わせて「表紙の表情」をデザインすることが、読み手の心を動かす第一歩となります。

デザイナーだからこそできること。

AIの時代にできないことがGRSAPERSにはあります。

AIの進化により、誰もが簡単にデザインを作れる時代になりました。しかし、「何を、どう伝えるべきか」を読み解き、それをビジュアルで的確に表現する——この“編集力”と“感性”は、まだまだ人間の手にしかできない仕事です。

GRSAPERSは、ただパンフレットを「作る」のではなく、「伝わるパンフレット」をつくるデザインスタジオです。情報の整理からデザイン、構成、言葉選びに至るまで、すべてを“伝える視点”で設計します。

あなたの想いを、言葉とビジュアルに変える。

AIにはできない「本当に伝わる表現」を、私たちと一緒にカタチにしませんか?