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2025.05.10 デザインの話

封筒制作 - “伝える”を包むデザイン

封筒制作 - “伝える”を包むデザイン

手紙や書類を誰かに届けるとき、最初に目に入るのが封筒です。封筒は、ただ中身を守るだけの道具ではありません。それは“伝える”という行為の最初の一歩であり、送り手の想いを包み込んで相手に届ける役割を担っています。封筒制作とは、単なる紙の加工ではなく、人と人とのコミュニケーションを支えるクリエイティブな仕事です。

想いを包むという行為

封筒には、たとえば企業のロゴが印刷されていたり、手書きの宛名が記されていたりと、様々な“情報”が込められています。しかしそれだけではありません。封筒には送り手の「気遣い」や「礼儀」「個性」も表れます。だからこそ、封筒の色や紙質、フォント、サイズ感といったデザインの細部は、そのままメッセージの“余白”になっていくのです。

たとえば、落ち着いたベージュの厚紙封筒に、美しい明朝体で社名が印刷されている場合、その会社の信頼性や誠実さがにじみ出ます。一方、鮮やかなカラーと遊び心あるタイポグラフィを用いた封筒は、クリエイティブな業種であることや、柔軟な発想を持つ姿勢を伝えることができるでしょう。こうした“伝える前から伝わる”デザインが、封筒制作の醍醐味なのです。

機能と美しさのバランス

封筒は、見た目だけでなく機能面も重要です。開封しやすいこと、中身が折れずに収まること、住所やロゴが印刷しやすいことなど、実用性が常に求められます。大量印刷に耐える素材、長距離輸送に耐える強度、エコ素材の活用など、現代の封筒制作には高度なバランス感覚が必要です。

この「機能性と美しさの両立」こそ、封筒デザインの醍醐味です。機能を満たした上で、どれだけ“個性”や“感情”を表現できるか。これが、私たちデザイナーの腕の見せどころでもあります。

あなたの想いが、封筒を決める

今回、私が込めたい想いは「誰かに大切な気持ちを届ける手段としての封筒」です。スマートフォンで一瞬にしてメッセージが送れる時代だからこそ、あえて封筒で何かを届ける意味が深くなっています。その“特別な一通”をより価値あるものにするため、デザインの力を活かしたいと考えています。

たとえば、ある人が恩師に感謝の手紙を送るために封筒を選ぶとします。そのとき、「落ち着きがありながら、感謝の気持ちが伝わるような温かい色合い」「文字を書くことを大切に感じられる風合いの紙」など、送り手の想いに寄り添った封筒を提案したい。その一枚が、相手の心に長く残る“記憶”になると信じているからです。

最後に - 封筒にできること

封筒は、小さな紙の入れ物です。でも、そこには無限の可能性があります。誰かの言葉を運び、気持ちを包み、信頼を届ける。それが封筒の力であり、封筒制作の意味なのです。

私はこれからも「伝える」という行為に、デザインの力を注ぎ込みたいと考えています。あなたが誰かに届けたい“想い”があるなら、その最初の一歩を一緒に形にしていきましょう。封筒は、ただの紙ではなく、“想いを包む器”です。