世界観は文字で伝わる。和文と欧文、その絶妙なバランスとは

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毎月恒例の社内勉強会、今月のテーマは「文字」
GRASPERSでは、月に一度、全員でアイデアや知識をシェアする社内勉強会を行っています。今月のテーマは「和文と欧文のバランス」について。地味に聞こえるかもしれませんが、実はブランディングやデザインの根っこに関わる、奥深い話題なんです。「フォントなんて読めればいいでしょ?」と思われがちですが、実はちょっとした文字の選び方や配置の仕方で、ブランドの世界観ってガラッと変わるもの。今回はその考察と気づきを、みなさんにも少しだけお裾分けしますね。
“和文と欧文”が世界観をつくる?
ロゴやキャッチコピー、見出しやタグラインなど、実は和文と欧文が混ざる場面ってたくさんあります。たとえば「GRASPERS」というロゴの下に日本語で「グラフィックと戦略の提案カンパニー」と添えるような場合、全体の印象はこの“文字の組み合わせ方”で決まってしまうと言っても過言ではありません。和文の丸みや密度と、欧文のスッキリとしたライン。そのコントラストをどう魅せるかで、可愛い印象にも、スタイリッシュにも、誠実にも変わるんです。
フォントの違いが印象を変える
今回の勉強会では、実際に複数のフォントを使って「伝わり方がどう変わるか?」を比較検討しました。たとえば、和文には「筑紫A丸ゴシック」、欧文には「Helvetica」や「Futura」、あるいは少しクセのある「Baskerville」など。どれを合わせるかで、お店の雰囲気が変わって見えたり、ブランド全体の印象がちょっと“堅く”なったり“やわらかく”なったりするんです。「このブランドはどんな声で語りかけてくるのか?」そんな感覚すら、フォントから伝わってくるといってもいいかもしれません。
キャラクターとの相性は?文字にも人格がある
GRASPERSには自社キャラクター「ジェシー」や「メイ」がいますが、彼らの登場する場面では文字の選び方も重要です。ジェシーの元気さを出したいなら、角がないまるい和文と、太めでポップな欧文が合うかもしれません。一方で、メイの優しさを表現するには、柔らかく、すこし余白のある書体がしっくりきます。そう、文字にも人格があるんですよね。だからこそ、キャラクターや世界観とフォントとの“相性”を大切にする。それが私たちがブランディングにおいて重視している考え方です。
独自性をどう出す?GRASPERSが考える見せ方
勉強会の最後に出た結論は、「正解はひとつじゃない。でも、“らしさ”をきちんと考えた組み合わせは、見た人にちゃんと届く」ということでした。私たちGRASPERSが提案型デザインにこだわるのは、お客様の“らしさ”を見つけ、それを視覚でどう表現するかを一緒に考えたいから。和文と欧文のバランスひとつとっても、そこには深い意味と可能性がある。言葉をどうデザインするか?どんな声色で語りかけるか?そんなところまでこだわるのが、私たちのスタイルです。