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”らしさ”を輝かせる
ブランディングデザイン会社

2025.07.21 デザインの話

「見せる」ことで伝わる。デザインプロセスを公開するという選択

「見せる」ことで伝わる。デザインプロセスを公開するという選択


デザインは「完成物」だけじゃない

 

普段、目にするデザインは完成されたビジュアル。でも実は、その裏にある「過程」にこそ、その事務所の考え方や技術力が詰まっています。どんな風に課題を読み取り、どんな意図をもってデザインしたのか。そのプロセスをあえてオープンにすることは、信頼感や説得力を生むきっかけにもなります。

 

アイデアのきっかけを大切に

 

はじまりは、いつも「問い」から始まります。このデザインで何を届けたいのか。どんな人に届くと嬉しいのか。丁寧なヒアリングとリサーチを経て、小さな気づきやひらめきを拾い上げる。それが、のちに大きなデザインの軸になります。この段階はまだ目に見えないけれど、実はとても重要な部分です。

 

形にするまでの道のり

 

次に、言葉や思考を視覚的に形づくっていきます。色のトーン、フォントの選定、レイアウト構造…。ここでは「世界観の設計」をしていくイメージです。いきなりビジュアルをつくるのではなく、目指す空気感を描きながら、土台を整えていきます。視覚的な一貫性や伝わりやすさは、ここで決まることが多いんです。

 

試作や修正を重ねる意味

 

案出しの段階では、複数パターンを出しては検証し、方向性を調整していきます。良いデザインに「一発正解」はほとんどありません。試行錯誤しながら、「らしさ」や「伝わりやすさ」の精度を上げていく。クライアントとのやりとりを重ねる中で、新しい視点が見つかることも多く、共創の手ごたえを感じる時間です。

 

見せることで伝わる技術力

 

この一連のプロセスを見せることは、単に進行状況を報告するだけではありません。「どういう考えで、なぜこうしたのか」が明確になることで、事務所としての判断軸や対応力、視点の鋭さが伝わります。完成した見た目だけでは測れない、技術的・論理的な裏づけを可視化すること。それが、他との違いをつくります。

 

共に進める関係性を育てる

 

プロセスの公開は、お客様と一緒に歩むための道しるべでもあります。途中経過を共有することで、双方向の意見交換がしやすくなり、共に考えながら進める空気が生まれます。最終的に完成した時、「一緒につくった」という満足感や納得感につながる。そのためにも、プロセスを見せる姿勢はとても大切なんです。