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2025.08.21 デザインの話

失敗しないために。デザイン依頼時に気をつけたい5つのポイント

失敗しないために。デザイン依頼時に気をつけたい5つのポイント

依頼内容はできるだけ具体的に伝える

 

「いい感じでお願いします」では、なかなか期待通りのデザインは生まれません。
デザイナーは、言葉や資料をもとにイメージを組み立てていきます。そのため、最初の依頼時に情報をしっかり共有することが、スムーズな進行と満足度の高い仕上がりにつながります。
たとえば、使用する場面(Web・紙・展示会など)、希望するトーン(かっこいい・親しみやすい・信頼感がある)、使用カラー、掲載したい要素などを、簡潔に箇条書きで伝えるだけでも、完成イメージのズレを防ぐことができます。
参考となるデザイン事例をいくつか添えるのも有効です。方向性のすり合わせが早い段階でできると、無駄な修正ややり直しを減らすことができます。

 

ゴールを共有することが成果につながる

 

デザインは、見た目の美しさだけでなく「目的を達成するための手段」でもあります。だからこそ、ただ依頼内容を伝えるだけでなく、「このデザインで何を実現したいのか」をデザイナーと共有することがとても重要です。
たとえば、「イベントで多くの人に手に取ってもらいたい」「サービスの信頼感を高めたい」「ECサイトで購入率を上げたい」など、目的を明確に伝えることで、デザイナーはその意図に沿った表現を考えることができます。
依頼者とデザイナーが同じゴールを見ていれば、意見の違いが出たときも解決しやすく、より建設的なやり取りができるようになります。

 

デザイナーの得意分野を理解しておく

 

デザイナーにはそれぞれ得意な分野やスタイルがあります。シンプルで洗練されたデザインが得意な方もいれば、かわいらしいテイストやイラストを活かした表現が得意な方もいます。
依頼する前に、ポートフォリオや過去の制作実績を見ておくことで、自分の求めるテイストに合っているかどうかを判断できます。希望する方向性に近い経験があるデザイナーに依頼することで、完成までの過程がスムーズになり、期待以上のアウトプットが返ってくる可能性も高まります。
デザイナー選びは、目的と世界観に合った“相性”を見極めるプロセスとも言えるでしょう。

 

スケジュールと修正回数を最初に確認

 

納期に余裕がないと、どうしても妥協が生まれてしまいます。希望の納期がある場合は、初回の相談段階で必ず伝えておきましょう。デザイナーのスケジュールも埋まっていることが多く、早めの調整が大切です。
また、修正対応についても事前に確認しておくと安心です。多くの場合、基本の修正回数は2〜3回程度で、それ以上は追加費用が発生するケースがあります。修正のたびに費用やスケジュールが変動する可能性があるため、最初から明確な方向性を持つことが結果的にコストを抑えることにもつながります。
事前に「いつ・どこまで・いくらで」が明確になっていると、余計なトラブルを防げます。

 

コミュニケーションは「相談する姿勢」で

 

デザインは、一方的な指示だけでは良いものが生まれにくい分野です。特に、修正依頼の際は「どう直したいか」ではなく、「なぜ違和感を感じるのか」「どこに迷っているのか」を伝えることで、デザイナーが本質的な課題を汲み取ってくれる可能性が高くなります。
また、わからないことがあれば素直に質問することも大切です。専門用語や制作の流れなど、聞いてみることで新たな気づきが得られることもあります。

「良いものを一緒につくる」という姿勢を共有できると、単なる外注関係を超えて、長く信頼できるパートナーシップにつながっていきます。

 

まとめ:伝わるデザインは信頼から生まれる

 

デザインを依頼するという行為は、単に作業を任せることではありません。それは、自社の魅力や考えを“目に見える形”にしてもらう、信頼関係に基づいた共同作業です。
伝えたいことを正確に届けるためにも、最初の準備や伝え方、進行中のやり取りが大切になります。ちょっとした心配りや共有が、成果に大きく影響するのです。
全国の経営者やスタートアップの皆さまも、デザインを依頼する際には、ぜひ今回の5つのポイントを意識してみてください。きっと、より満足度の高いクリエイティブに仕上がるはずです。