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2025.03.12 デザインの話

看板ってどうデザインしているの?

看板ってどうデザインしているの?

看板デザインの役割とは?

 

看板は、お店や会社にとって「一番最初に見てもらう広告」と言える存在です。
その建物に何があるのか、どんな雰囲気なのか、何を提供しているのかなど、多くの情報を通行人に一瞬で伝える役割を担っています。
例えば、道路を歩いていてふと目に入ったお店のロゴや色使いで、なんとなく「入りやすそう」「ちょっと高級そう」と感じたことはないでしょうか。
このように、看板には無意識のうちに印象を残す力があるのです。
だからこそ、どのような看板を作るかはとても重要です。単なる装飾ではなく、見る人との出会いの第一歩として、大切にデザインを考える必要があります。

 

何を伝えるか、まずは目的を整理する

 

看板をデザインするうえで、最初に考えるべきなのは「何を伝えたいのか」です。
目的や優先順位を整理することで、伝えるべき要素が明確になります。

例えば、以下のような目的が考えられます。

・店名や会社名を覚えてもらいたい
・どんな業種かを伝えたい
・通行人に気づいてもらいたい
・おしゃれな雰囲気を印象づけたい
・安心感や信頼を感じてもらいたい

すべてを一度に伝えることは難しいため、まずは「いちばん大切なこと」を一つに絞って、それを中心にデザインを考えていきます。

 

色・文字・レイアウトの基本的な考え方

 

看板デザインにおいては、いくつかの基本要素があります。特に意識したいのは色使いと文字の選び方、そして情報の配置バランスです。
色は、印象を決める大きな要素です。たとえば、赤やオレンジは目を引きやすく活気のある印象を与えます。一方、青やグレーは落ち着いた印象を演出できます。業種やターゲットに合わせて、適切なカラーを選ぶことが大切です。
文字に関しては、読みやすさが最優先です。凝ったフォントよりも、シンプルで視認性の高い書体の方が通行人には伝わりやすい傾向にあります。特に遠くから見られることを意識して、文字の大きさや太さも調整しましょう。
レイアウトでは、詰め込みすぎないことがポイントです。情報が多すぎると、かえって何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。余白を上手に使いながら、見る人の視線が自然と重要な情報に誘導されるよう設計するのが理想的です。

 

設置場所で変わる「見え方」の工夫

 

同じデザインでも、設置する場所によって見え方は大きく変わります。
たとえば、道路沿いに設置するのか、建物の入口付近に設置するのか、それとも2階以上の壁面に取り付けるのかによって、見る角度や距離が変わります。
屋外で遠くから見られる看板であれば、大きな文字とコントラストのはっきりした配色が必要です。逆に、近距離でゆっくり読まれるタイプの看板であれば、もう少し細かな情報を盛り込むこともできます。
また、周囲の建物や背景との調和も考慮することで、看板だけが浮いてしまうのを防ぐことができます。周囲の景色になじみながらも、きちんと目に留まる。そんなバランス感覚が求められます。

 

実際の制作までの流れ

 

看板デザインは、以下のようなステップで進むのが一般的です。

・目的と設置場所を整理する
・掲載したい情報(店名・ロゴ・電話番号など)を用意する
・デザインイメージを相談し、方向性を決定する
・デザイン案の確認・修正
・看板の仕様(サイズ・素材・設置方法など)を決定
・製作・施工

デザイン会社や看板制作業者に依頼する場合は、最初の打ち合わせでできるだけ具体的な希望を伝えることが成功の鍵になります。

わからない部分があれば、率直に相談してアドバイスを受けるのがおすすめです。

 

まとめ:シンプルに、伝わることが大切

 

看板は、見る人に一言で「あなたのお店や会社はこういうところです」と伝える役割を持っています。
だからこそ、凝った表現よりも、誰にでも伝わる「わかりやすさ」を重視することが大切です。
小さなスペースの中に、たくさんの工夫が詰まっているのが良い看板。
それは一見地味なようでいて、しっかりとお客様の心に届くデザインでもあります。
これから看板をつくろうと考えている方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。
伝えたいことを、きちんと伝える。そのためのデザインが、きっとビジネスの力強い味方になってくれるはずです。