岐阜から未来を描く、デザイン会社の挑戦──地域創生SDGs官民連携プラットフォーム認定を受けて

目次
岐阜発、持続可能な社会づくりへの一歩
地域創生SDGs官民連携プラットフォームとは?
なぜデザイン会社がSDGsに取り組むのか
私たちが目指す「共創のかたち」
これからの連携と展望
まとめ:ローカルから世界へ広がるデザインの力
岐阜発、持続可能な社会づくりへの一歩
私たちは、岐阜県に拠点を置くデザイン会社です。このたび「地域創生SDGs官民連携プラットフォーム」に認定されました。これを機に、私たちがなぜSDGsに取り組むのか、そしてデザインという手法で何ができるのかを、多くの方に知っていただけたらと思い、この記事を書いています。都市部だけでなく、地方だからこそできる取り組みがあります。ここ岐阜から、小さくても確かな変化を生み出していくために、私たちは一歩ずつ進んでいます。
地域創生SDGs官民連携プラットフォームとは?
「地域創生SDGs官民連携プラットフォーム」は、内閣府が運営する取り組みで、全国の自治体・企業・団体・個人が連携し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成と地域の活性化を同時に目指すためのネットワークです。企業にとっては、社会課題の解決に寄与しながら新たな価値を生むチャンスでもあり、行政や他団体と連携して実効性ある取り組みを進める土台にもなります。私たちもこの枠組みに加わることで、より広い視野と連携力を持ちながら、地域に根ざした活動を推進していきたいと考えました。
なぜデザイン会社がSDGsに取り組むのか
「デザイン」と聞くと、見た目の美しさやブランド表現を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも大切な役割です。しかし、私たちはそれ以上に、「課題を見つけ、構造を理解し、解決の糸口を描く」ための思考と手法として、デザインを捉えています。まちづくり、教育、防災、環境、福祉──SDGsの課題は多岐にわたります。こうした領域において、伝わるカタチに変換したり、想いを共有する手段を整えたりするのが、私たちデザイン会社の役割です。だからこそ、地域課題に向き合う今の社会において、デザインの力はより必要とされていると実感しています。
私たちが目指す「共創のかたち」
岐阜という土地で活動する私たちが大切にしているのは、「共創」の姿勢です。たとえば、地域の高校生と一緒にSDGsの課題を考えるワークショップを開催したり、自治体と連携してローカルブランドの再設計を支援したりするなど、「誰かのために」ではなく「ともに」つくる仕組みを重視しています。また、農業や観光といった地場産業との協働も積極的に進めており、デザインの視点から新しい魅力を引き出す取り組みも始めています。こうした連携によって、単なる外注先ではなく、地域にとっての共に考えるパートナーとしての立ち位置を目指しています。
これからの連携と展望
今後は、行政や地元企業、教育機関との連携をさらに深め、SDGsの達成と同時に、地域の課題解決を後押しする仕組みを増やしていきます。例えば、情報発信に悩む小規模事業者のためのサポートプログラムや、福祉施設との商品開発支援、災害に強いまちづくりのためのビジュアル提案なども視野に入れています。認定を受けたことで、全国の事例や先進的な取り組みにもアクセスしやすくなり、岐阜から新たな価値を生み出すチャンスが広がりました。これからも一歩ずつ、でも確実に、地域に根ざしたデザインのかたちを育てていきます。
まとめ:ローカルから世界へ広がるデザインの力
地域創生SDGs官民連携プラットフォームへの参画は、私たちにとって大きな節目であり、新たなスタートでもあります。地方だからこそ見える課題、だからこそできる工夫。それらを丁寧に拾い上げ、デザインの力で形にしていくことが、私たちの使命だと感じています。ローカルから始まった小さな挑戦が、やがては広く社会へ、そして未来へとつながるように──これからも私たちは、岐阜という地で、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと思います。