ホームページ更新・修正の費用相場と依頼先の選び方
「ホームページの一部を修正したいだけなのに、見積もりを取ったら想像以上の金額を提示された」「更新のたびに何にいくらかかるのか分からず、依頼をためらってしまう」——このような悩みを抱える企業担当者様は少なくありません。ホームページの更新・修正費用は、作業内容や依頼先によって大きく変動するため、相場感をつかみにくい分野でもあります。
ホームページは公開して終わりではなく、情報の鮮度を保ち、常に最新の状態に整えておくことが集客や信頼構築において欠かせません。しかし、更新や修正のたびに「これはいくらかかるのか」「そもそも誰に頼めばよいのか」と迷ってしまい、結果的に対応が後回しになっているケースも多く見られます。
特に、ホームページを制作会社に依頼したまま、その後の更新体制を整えないまま数年が経過してしまっている企業も少なくありません。担当者が変わり、当時のやり取りが引き継がれていないというケースもよくある相談のひとつです。費用の相場感を知らないまま依頼先に任せきりにしてしまうと、必要以上のコストを払い続けてしまうリスクもあります。
本記事では、ホームページ更新・修正の費用形態から、作業種類別の費用目安、依頼先ごとの特徴と費用比較、依頼から完了までの流れ、費用対効果を高めるポイント、外注時の注意点、そしてリニューアルとの違いまでを体系的に解説します。適正な費用感を把握したうえで、自社に合った依頼先を選ぶことが、ホームページを資産として活用し続けるための第一歩です。これから更新体制を見直したいと考えている担当者様に、判断材料としてお役立ていただける内容です。

目次
ホームページ更新・修正の費用形態
ホームページの更新・修正にかかる費用は、契約形態によって大きく性質が異なります。まずは代表的な3つの費用形態について、それぞれの特徴を確認していきましょう。自社の更新頻度や予算感に合わせて、どの形態が適しているかを見極めることが大切です。
費用形態を正しく理解しないまま契約してしまうと、「思っていたよりも割高だった」「必要な作業が範囲外だった」といったミスマッチが起こりやすくなります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを踏まえたうえで、自社の運用スタイルに合った形態を選ぶことが重要です。
月額固定制
月額固定制は、毎月一定の金額を支払うことで、あらかじめ決められた範囲内の更新・修正作業を継続的に依頼できる形態です。予算管理がしやすく、依頼のたびに見積もりを取る手間がかからない点が大きなメリットといえます。
月額料金の目安は、対応範囲によって幅がありますが、一般的には月額数千円から数万円程度で設定されているケースが多く見られます。テキスト差し替えといった軽微な修正のみを含むプランから、コンテンツの追加やアクセス解析レポートの作成まで含む手厚いプランまで、料金帯によって内容は様々です。
月額固定制のもう一つの利点は、担当者との継続的な関係が築きやすいことです。毎月やり取りを重ねることで、自社のホームページの構造や過去の経緯を理解した担当者がつくため、都度説明する手間が省けるという声も多く聞かれます。ただし、契約範囲を超える作業は追加料金となる場合があるため、あらかじめ対応範囲を明確に確認しておくことが重要です。更新頻度が極端に低い月があっても、基本的には毎月同額の費用が発生する点も理解しておく必要があります。
都度払い制
都度払い制は、更新や修正が必要になったタイミングごとに費用を支払う形態です。更新頻度が低い企業にとっては、無駄なコストを抑えやすいという利点があります。
一般的に、テキストの差し替えなど軽微な修正であれば数千円程度、新規ページの追加や比較的複雑な修正になると数万円程度が目安とされています。月額契約と異なり、依頼していない月には費用が発生しない一方で、更新頻度が高い場合には結果的に月額制より割高になることもあるため、自社の更新頻度を踏まえて選ぶことが望ましいといえます。
都度払い制を選ぶ場合は、依頼のたびに見積もりのやり取りが発生する分、対応スピードが月額制よりも遅くなる可能性がある点にも留意しておきましょう。緊急性の高い修正が発生しやすい業種では、都度払い制と別途、簡易な保守契約を組み合わせるという選択肢も検討する価値があります。
初期費用が発生するケース
更新・修正の依頼にあたり、初期費用が発生するケースもあります。これは主に、更新体制を新たに整えるための環境構築や、CMSの導入、セキュリティ設定などを行う場合です。既存の環境をそのまま活用できる場合は、初期費用が発生しないことも多い傾向にあります。
サーバーやドメインの移管作業を伴う場合や、これまで管理していた制作会社から別の依頼先へ切り替える場合にも、初期費用がかかりやすくなります。特に、以前の制作会社との連絡が取れなくなっている、管理画面のログイン情報が分からないといった状況では、環境の調査や再構築に手間がかかり、その分の費用が発生することがあります。契約前に、初期費用の有無とその内訳について確認しておくと、想定外の出費を防ぎやすくなります。

作業種類別の費用目安一覧
ホームページの更新・修正といっても、その内容は多岐にわたります。ここでは、代表的な作業内容ごとの費用目安を紹介します。実際の金額は依頼先やホームページの仕様によって変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
作業ごとの相場を知っておくことで、見積もりを受け取った際に、その金額が妥当なものかどうかを判断しやすくなります。以下は、作業内容別の一般的な費用目安をまとめたものです。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| テキストの差し替え・文言修正 | 1,000円〜5,000円程度 |
| 画像・動画の追加・差し替え | 2,000円〜10,000円程度 |
| 既存ページのリライト | 10,000円〜50,000円程度 |
| 新規ページ・LP制作 | 30,000円〜150,000円程度 |
| 部分的なデザイン変更 | 10,000円〜50,000円程度 |
テキスト・画像・動画の軽微な変更
もっとも依頼件数が多いのが、テキストや画像といった軽微なコンテンツの変更です。作業自体はシンプルでも、依頼先によって料金設定は大きく異なるため、事前の確認が欠かせません。
軽微な変更は、単発で依頼すると割高に感じられることもありますが、まとめて依頼することで1件あたりの単価が下がる場合もあります。複数の修正箇所がある場合は、リストにまとめて一度に依頼することで、やり取りの手間と費用の両方を抑えやすくなります。
テキスト差し替え・文言修正
料金改定に伴う価格表示の変更や、住所・電話番号などの基本情報の修正、誤字脱字の修正といった軽微なテキスト変更は、比較的低価格で対応してもらえることが一般的です。目安としては、1箇所あたり1,000円〜5,000円程度で設定されているケースが多く見られます。
なお、複数ページにまたがる同じ内容の修正(会社名の変更や電話番号の変更など)は、ページ数に応じて費用が加算されることが一般的です。影響範囲を事前に洗い出しておくことで、見積もりのズレを防ぎやすくなります。
画像・動画の追加・差し替え
既存の画像を新しいものに差し替えたり、新規に画像を設置したりする作業は、画像のサイズ調整やファイル形式の変換なども含めて、2,000円〜10,000円程度が目安です。動画の追加や差し替えについては、埋め込み設定の複雑さによって金額が上下します。写真の加工やバナー作成が伴う場合は、別途費用が加算されることも珍しくありません。
画像を用意する際は、あらかじめWebサイトに適したサイズや解像度で準備しておくことで、加工にかかる工数を減らせる場合があります。素材の準備状況によって費用が変わる点も、あわせて理解しておくとよいでしょう。
ページ単位の更新・追加
ページ単位での更新や新規追加になると、テキストや画像の修正よりも作業工数が増えるため、費用も相応に高くなる傾向があります。既存のテンプレートを活用できるかどうかで、金額に大きな差が生まれます。
既存ページのリライト
既存ページの文章構成を見直し、情報を整理し直すリライト作業は、内容のボリュームや専門性によって費用が変動します。一般的な目安としては、1ページあたり10,000円〜50,000円程度とされることが多いですが、SEOを意識した本格的なリライトの場合はさらに高くなるケースもあります。
リライトを依頼する際は、単に文章を書き直すだけでなく、検索順位の推移や競合ページとの比較まで含めて提案してもらえるかどうかも、依頼先を選ぶうえでの判断材料になります。文章の修正にとどまらない戦略的な視点を持つ依頼先であれば、費用以上の価値を得られる可能性があります。
新規ページ・LP制作
既存のテンプレートを利用した新規ページの追加であれば、比較的抑えた費用で対応可能な場合が多く、1ページあたり数千円〜数万円程度が目安です。一方で、既存とは異なるデザインのランディングページ(LP)を新規に制作する場合は、企画・デザイン・コーディングの工数が増えるため、30,000円〜150,000円程度、内容によってはさらに高額になることもあります。
LPは特定のキャンペーンやサービス訴求のために作成されることが多く、通常のページよりもコピーライティングやデザインの作り込みが求められます。そのため、単純なページ追加とは異なる工数がかかることを前提に、予算を検討しておくとよいでしょう。
デザイン・レイアウトの変更
デザインやレイアウトに関わる修正は、単純な文言修正と比べて技術的な難易度が高く、費用も上がりやすい分野です。ページ全体の印象を左右する部分であるため、慎重な見積もり確認が求められます。
部分的なデザイン変更
背景色や文字色の調整、見出しデザインの変更、ボタンのスタイル変更といった部分的なデザイン修正は、1箇所あたり2,000円〜5,000円程度が目安とされています。ただし、画像として作成された装飾要素の変更は、新規のデザイン制作に近い扱いとなり、費用が上がる場合があります。
レイアウト・カラム構成の調整
ページ内のテキストや画像の配置を変更したり、カラム(段組み)構成を調整したりする作業は、3,000円〜10,000円程度が目安です。ホームページ全体のレイアウトを大幅に変更する場合には、数万円規模の費用がかかることもあり、内容によってはリニューアルに近い規模の作業となる可能性もあります。
レイアウト変更は、他のページとの整合性にも影響するため、1ページだけの修正で完結しないケースもあります。全体のバランスを崩さないよう、依頼前にどこまでの範囲を変更したいのかを整理しておくと、後々の追加費用を防ぎやすくなります。
技術的な修正・設定変更
見た目には表れにくいものの、ホームページの機能面や検索エンジンへの評価に関わる技術的な修正も、更新・修正作業の重要な一部です。専門知識が必要になる分野であるため、対応可能な依頼先が限られる場合もあります。
フォーム・CTA・メニューの修正
お問い合わせフォームの項目変更や、CTA(行動喚起)ボタンの設置・修正、グローバルメニューの項目変更といった作業は、それぞれ3,000円〜10,000円程度が目安です。フォームやメニューはコンバージョンに直結する要素であるため、費用だけでなく使いやすさの観点からも慎重に検討したい部分です。
フォームの項目を増やしすぎると入力の負担が増え、離脱率が高まる可能性があります。修正を依頼する際は、単に項目を追加・変更するだけでなく、ユーザーにとって入力しやすい構成になっているかという視点も依頼先と共有しておくとよいでしょう。
SSL化・DNS設定・URL変更
非SSL(http)ホームページをSSL化(https化)する作業や、DNS設定の変更、URL変更に伴うリダイレクト設定などは、専門的な技術対応が必要になります。目安としては、SSL化は数千円〜数万円程度、URL変更に伴う転送設定は1ページあたり数千円程度からとされることが一般的です。
これらの設定は、誤った手順で行うとホームページ全体が表示されなくなるといったトラブルにつながるおそれもあります。作業実績のある依頼先に任せることが、リスクを避けるうえで重要です。
構造化データ・メタ情報の設定
検索エンジンに対してページの内容を正しく伝えるための構造化データやメタ情報(タイトルタグ、ディスクリプションなど)の設定も、技術的な修正の一つです。ユーザーには見えない部分ながら、SEO評価に影響を与える重要な設定であり、1ページあたり3,000円〜5,000円程度が目安とされています。
メタ情報は、検索結果画面でユーザーの目に触れる部分でもあるため、単なる技術設定にとどまらず、クリックされやすい文言になっているかという観点も含めて依頼するとより効果的です。

依頼先別の費用比較と特徴
ホームページの更新・修正は、依頼先によって費用感や対応範囲、品質が大きく異なります。自社の状況に合った依頼先を選ぶことが、コストと成果のバランスを取るうえで重要です。それぞれの選択肢について、メリットと注意点を詳しく見ていきましょう。
自社対応(CMS運用)
WordPressなどのCMSを導入している場合、社内の担当者が自ら更新作業を行うことも可能です。外注費用がかからないという大きなメリットがある一方で、操作に慣れるまでの学習コストや、専門的な修正には対応しきれないリスクも伴います。
軽微なテキストや画像の更新であれば、CMSの基本操作を覚えることで社内対応が可能になるケースが多くあります。ただし、デザインの大幅な変更や技術的なトラブル対応については、専門知識を持つ担当者が不在の場合、対応が難しくなる点に注意が必要です。また、担当者が異動や退職をした際に、更新業務が属人化してしまい、引き継ぎがうまくいかないという課題も起こりやすいため、操作マニュアルの整備もあわせて検討しておくと安心です。
フリーランスへの外注
個人のWeb制作者(フリーランス)に依頼する方法は、制作会社に比べて費用を抑えやすい傾向があります。柔軟な対応が期待できる一方で、依頼者の力量や対応可能な範囲に差があるため、実績や得意分野の確認が欠かせません。
フリーランスの場合、担当者の急な不在や連絡が取りづらくなるといったリスクも考慮する必要があります。継続的な依頼を検討する場合は、契約内容やレスポンスの速さについても事前に確認しておくと安心です。過去の制作実績や、対応可能な技術範囲(デザインのみか、コーディングやSEOも含むか)を確認しておくことで、依頼後のミスマッチを減らすことができます。
更新代行サービスの利用
更新作業そのものを専門に請け負う代行サービスも存在します。単発の軽微な修正から柔軟に依頼できる点が特徴で、月額契約のような継続費用が発生しないサービスも見られます。
更新代行サービスは、比較的低価格で単発の作業に対応してもらえる反面、デザイン提案やSEOコンサルティングといった戦略的な支援までは含まれないことが一般的です。あくまで「決まった作業を代行してもらう」という位置づけで活用するとよいでしょう。対応スピードやサポート窓口の有無についても、サービスによって差があるため、比較検討する際の確認ポイントになります。
Web制作会社への依頼
ホームページを制作した会社や、専門のWeb制作会社に依頼する方法は、デザイン性や技術力、アフターサポートまで含めた総合的な対応が期待できる選択肢です。費用は他の依頼先と比べて高めになる傾向がありますが、その分、品質や対応範囲の広さに安心感があります。
制作会社によっては、更新・修正だけでなくSEO対策やアクセス解析に基づいた改善提案まで含めたサポート体制を整えている場合もあります。中長期的にホームページを育てていきたい企業にとっては、単発の作業依頼にとどまらないパートナーとして活用できる点が魅力です。制作を担当した会社であれば、サイトの構造や過去の経緯を把握しているため、修正内容の伝達がスムーズに進みやすいという利点もあります。

更新・修正の依頼から完了までの流れ
実際に更新・修正を依頼する際、どのような流れで進むのかを把握しておくことで、スムーズなやり取りが可能になります。ここでは一般的な依頼から完了までの流れと、押さえておきたいポイントを紹介します。
修正内容の伝え方と確認事項
依頼時には、修正したいページのURLと、具体的な修正内容をできるだけ明確に伝えることが大切です。あいまいな伝え方は、認識のズレや追加のやり取りの原因になります。
・修正対象のページURLを明記する
・修正前と修正後のイメージを具体的に伝える
・差し替える文章や画像データを事前に準備する
・希望する納期を伝える
また、修正作業にはWebサーバーのFTP情報やCMSの管理画面へのログイン情報が必要になることが一般的です。これらの情報が不明な場合は、依頼先に調査方法を相談できることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。特に、以前の担当者が退職してしまい、ログイン情報の所在が分からなくなっているというケースは意外に多く、そうした場合は情報の復旧作業自体に別途費用や時間がかかることもあります。
納期・緊急対応の考え方
通常の修正依頼であれば、内容にもよりますが数日から1週間程度で完了することが多い傾向にあります。一方で、表示エラーやフォーム不具合など、緊急性の高いトラブルについては、迅速な対応が可能な依頼先を選んでおくことが重要です。
緊急対応を想定する場合、あらかじめ保守契約やサポート体制の中に緊急対応が含まれているかどうかを確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。緊急対応には別途料金が発生することもあるため、料金体系についても事前に把握しておきましょう。土日や夜間の対応可否についても、業種によっては重要な確認ポイントになります。
作業範囲が未確定な場合の見積もり
修正内容が固まりきっていない段階や、作業期間中に追加の修正が発生しそうな場合は、事前に着手金を支払い、作業完了後に追加分を含めた最終請求を行うという進め方が取られることもあります。作業範囲を明確にしないまま契約すると、想定外の追加費用が発生するリスクがあるため、見積もり段階でできるだけ詳細をすり合わせておくことが望ましいです。
見積もりの段階で「想定される追加作業とその費用」についてもあらかじめ確認しておくと、後から金額面での認識のズレが生じにくくなります。

費用対効果を高めるためのポイント
限られた予算の中でホームページの更新・修正を進めるには、費用対効果を意識した進め方が欠かせません。ここでは、無駄なコストを抑えながら成果につなげるためのポイントを紹介します。
更新作業のマニュアル化と内製化
軽微なテキスト修正や画像差し替えなど、頻度の高い作業については、社内でマニュアルを整備し、内製化することでコストを抑えられます。すべてを外注に頼るのではなく、内製と外注を組み合わせる発想が、長期的なコスト削減につながります。
CMSの基本操作を担当者が習得しておけば、緊急性の低い軽微な修正は社内で対応し、デザイン変更や技術的な修正のみを外注するといった使い分けが可能になります。操作マニュアルを作成しておくことで、担当者の異動時にも業務を引き継ぎやすくなり、属人化を防ぐ効果も期待できます。
データ分析に基づいた修正優先度の設定
アクセス解析データをもとに、離脱率が高いページや、コンバージョンに影響を与えているページを特定し、優先的に修正することで、限られた予算を効果的に配分できます。感覚的な修正ではなく、データに基づいた優先順位付けが、費用対効果を高める鍵になります。
すべてのページを均等に修正しようとすると、予算も時間も分散してしまいます。効果が見込みやすい箇所から着手する姿勢が、結果的に無駄のない運用につながります。定期的にアクセス解析のレポートを確認する習慣をつけることで、次に取り組むべき修正箇所が自然と見えてくるようになります。
自社に合った更新頻度の見極め方
更新頻度が高い企業には月額固定制、更新頻度が低い企業には都度払い制が適している傾向があります。自社の更新頻度を客観的に把握したうえで契約形態を選ぶことが、無駄なコストを避けるポイントです。
過去数か月の更新依頼の頻度や内容を振り返り、どの程度の作業が発生しているかを整理してみると、自社に合った費用形態を判断しやすくなります。繁忙期とそうでない時期で更新頻度に差がある業種の場合は、季節ごとに柔軟な対応ができる依頼先を選ぶことも一つの方法です。

外注時に注意すべきチェックリスト
更新・修正を外部に依頼する際には、トラブルを避けるためにいくつか確認しておきたいポイントがあります。契約前に以下の点をチェックしておくことをおすすめします。
契約内容と作業範囲の事前確認
契約を結ぶ前に、どこまでの作業が料金に含まれるのかを明確にしておくことが重要です。範囲があいまいなまま契約すると、依頼した作業が対応外とされるケースもあるため注意が必要です。
見積書に記載されている項目だけでなく、口頭で説明された内容についても、できる限り書面やメールで残しておくことをおすすめします。後になって「言った・言わない」のトラブルに発展することを防げます。
追加料金が発生するケースの把握
軽微な修正だと思っていた作業が、実は追加料金の対象になっていたというトラブルは少なくありません。以下のようなポイントを事前に確認しておくと安心です。
・月額プランに含まれる作業内容の範囲
・画像加工やデザイン変更が追加料金の対象になるかどうか
・緊急対応時の料金体系
・見積もり以外の作業が発生した場合の連絡・承認フロー
特に、画像の加工やイラストの作成、動画編集といったクリエイティブ要素の強い作業は、通常の更新作業とは別料金となることが多いため、事前の確認が欠かせません。
CMS操作権限の確認
更新代行を依頼する場合でも、将来的に自社で一部を運用したくなる可能性を考え、CMSの管理画面へのログイン権限や操作方法について確認しておくことをおすすめします。依頼先に依存しすぎない体制を整えておくことで、万が一の際にも柔軟に対応できます。
依頼先によっては、管理画面の情報を開示しない契約形態を取っている場合もあります。将来的な運用方針を見据えて、権限の扱いについては契約前にしっかり確認しておくとよいでしょう。

「更新・修正」と「リニューアル」の違いと判断基準
ホームページに関する作業を検討する際、「更新・修正」と「リニューアル」を混同してしまうケースがあります。両者は費用も作業内容も大きく異なるため、正しく区別しておくことが重要です。
日常的な更新・修正の範囲
更新・修正とは、既存のサイト構造を維持したまま、情報を最新の状態に保つための作業を指します。テキストの差し替えや画像の変更、部分的なデザイン調整などがこれに該当し、比較的低コストで対応できる点が特徴です。日常的な運用の中で発生する、頻度の高い作業とイメージするとわかりやすいでしょう。
リニューアルが必要になるタイミング
一方でリニューアルは、サイト全体のデザインや構造を大きく見直す作業を指し、数十万円から数百万円規模の費用がかかることも珍しくありません。ブランドイメージと現在のデザインにズレが生じている、スマートフォン対応が不十分であるといった状態が見られる場合は、更新・修正ではなくリニューアルを検討すべきタイミングといえます。
競合サイトと比較して使いやすさに大きな差がある場合や、システムが古く技術的な制約が多い場合も、部分的な修正では根本的な解決に至らないことがあります。そうしたケースでは、中長期的な視点でリニューアルの計画を立てることが望ましいといえます。判断に迷う場合は、現状のホームページの課題を整理したうえで、更新・修正とリニューアルのどちらが適しているか、依頼先に相談してみるとよいでしょう。

よくある質問
最後に、ホームページ更新・修正に関してよく寄せられる質問をまとめました。
デザインだけ変更することはできますか?
はい、可能です。サイト構造やページ数を変えずに、配色やフォント、装飾といったデザイン要素のみを変更する部分的なリニューアルにも対応してもらえるケースが一般的です。全体を作り直すよりも費用を抑えられるため、予算に応じた選択肢として検討しやすい方法です。
CMS導入で自社更新できるようになりますか?
WordPressなどのCMSを導入することで、HTMLの専門知識がなくても、社内で文章や画像の更新ができるようになるケースが多くあります。ただし、デザインの大幅な変更や機能追加には専門知識が必要になるため、基本的な更新は自社、専門的な修正は外注という使い分けが現実的な運用方法です。
修正が困難な場合はどうなりますか?
ホームページの仕様によっては、画像に埋め込まれた文字の修正や、特殊なフォントを使用したメニューの変更など、対応が難しいケースもあります。そうした場合は、代替となる新規デザインの提案を受けられることもあるため、対応の可否について事前に相談しておくと安心です。

まとめ
ホームページの更新・修正費用は、月額固定制と都度払い制という契約形態の違いに加え、テキスト修正、ページ追加、デザイン変更、技術的な設定変更といった作業内容によっても大きく変わります。自社の更新頻度や予算に合わせて、適切な費用形態と依頼先を選ぶことが重要です。
依頼先には、自社対応、フリーランス、更新代行サービス、Web制作会社といった選択肢があり、それぞれにメリットと注意点があります。契約前には作業範囲や追加料金の条件を明確にし、トラブルを避けることも欠かせません。あわせて、更新作業の内製化やデータに基づいた優先順位付けを行うことで、限られた予算の中でも費用対効果を高めることができます。
また、日常的な更新・修正とリニューアルは、費用も目的も異なるものです。自社のホームページが今どちらの対応を必要としているのかを見極め、無理のない範囲で継続的にホームページを育てていく姿勢が、長期的な成果につながります。本記事の内容を参考に、自社に合った更新・修正の進め方を検討していただければ幸いです。

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