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2026.11.04 その他

パンフレットデザインの基本|三つ折り・会社案内の作り方とコツ

パンフレットデザインの基本|三つ折り・会社案内の作り方とコツ

会社案内や商品紹介のパンフレットを作ろうとしたものの、何から決めればよいのか、どうすれば見やすくおしゃれに仕上がるのかと迷っていませんか。本記事では、パンフレットデザインの前に決めたい視点から、三つ折りや会社案内の作り方、自作と依頼の判断の目安、費用の考え方までを、実務の流れに沿って分かりやすく解説します。

目次

パンフレットデザインの前に決める3つの視点

パンフレットのデザインというと、色や写真、レイアウトといった見た目の話から始めたくなるものです。しかし、配色や書体を選ぶ前に土台となる考え方を固めておくほうが、結果的に手戻りが少なく、伝わる冊子に仕上がります。見た目は、その土台の上に乗せるものです。

土台になるのは「誰に渡すのか」「読んだ後にどう動いてほしいのか」「どんな場面で使うのか」という3つの視点です。この3点が決まると、載せる情報や表紙の言葉、紙の大きさまでが自然と絞り込まれます。判断の物差しが一本通るため、社内の意見もまとめやすくなります。

読み手の立場(誰に渡すパンフレットか)

最初に考えたいのは、パンフレットを受け取る人の立場です。新規の取引先の担当者なのか、店頭に立ち寄った一般のお客様なのか、あるいは就職を考える学生なのかによって、知りたいことも読み方も大きく変わります。同じ会社の冊子でも、相手が違えば別物と考えたほうがよいでしょう。

たとえば取引先の担当者は、社内で検討を進めるために、事業内容や実績、会社の規模といった客観的な情報を求めがちです。一方で一般のお客様は、自分の暮らしがどう良くなるかに関心があります。読み手の頭の中にある疑問を想像し、それに答える順番で紙面を組み立てることが出発点です。

目的(読んだ後に何をしてほしいか)

次に、パンフレットを読んだ人に最後にどう動いてほしいのかを決めます。問い合わせをしてほしいのか、来店してほしいのか、ホームページを見てほしいのか、社内で検討してほしいのか。ゴールとなる行動を一つに決めると、紙面のどこに何を置くかの判断がぶれにくくなります。

ゴールが決まったら、その行動を後押しする仕掛けを紙面に入れます。問い合わせなら電話番号や問い合わせ先のQRコードを目立つ位置に、来店ならアクセスや営業時間を分かりやすく載せます。次の一歩を迷わせない導線があるかどうかで、パンフレットの成果は変わってきます。

使う場面(営業・店頭・展示会・郵送)

同じ内容でも、使われる場面によって向いている形やデザインは異なります。営業担当者が商談で説明しながら手渡すのか、店頭のラックに置いて自由に持ち帰ってもらうのか、展示会で配るのか、郵送で届けるのか。手に取られる状況を具体的に思い描くことが大切です。

営業で使う冊子なら、担当者が開いて説明しやすいページ構成が向いています。店頭や展示会では、通りがかりに一瞬で興味を引けるかが勝負になるため、表紙のひと言と写真の力がとくに問われます。持ち帰りやすい大きさや、かばんに入れても折れにくい紙を選ぶ配慮も役立ちます。

郵送の場合は、封筒に入るサイズや重さによって送料が変わる点にも目を向けましょう。また、説明する人がいない状態で読まれるため、紙面だけで内容が完結していることが求められます。問い合わせ先や次の行動を、最後のページで改めて案内しておくと安心です。

載せる情報の優先順位を決める

3つの視点が整理できたら、載せたい情報を一度すべて書き出してみましょう。事業内容、強み、実績、商品の特徴、料金の考え方、会社概要、アクセスなど、思いつくものを付箋やメモに並べます。そのうえで、読み手にとっての必要度で順位を付けていきます。

順位付けでは「絶対に伝えたいこと」「あると判断しやすくなること」「なくても困らないこと」の3段階に分けると整理しやすくなります。紙面の広さには限りがあるため、3段階目の情報は思い切って削るか、ホームページへ誘導する形にするのが現実的です。

優先順位は、そのまま紙面での扱いの大きさにつながります。いちばん伝えたいことは表紙や見開きの中央に大きく、補足の情報は後半に小さく配置します。情報の強弱を最初に決めておくと、デザインの段階で迷う場面が減り、制作会社に依頼する場合も意図が伝わりやすくなります。

見やすく、おしゃれに見せるパンフレットデザインのコツ

土台が固まったら、いよいよ紙面のデザインに入ります。パンフレットのデザインで目指したいのは、「見やすさ」と「おしゃれさ」の両立です。どちらか一方だけでは、最後まで読まれない冊子や、手に取っても印象に残らない冊子になってしまいます。

見やすさは、情報が迷わず頭に入ってくるための工夫です。おしゃれさは、手に取りたい、きちんとした会社だと感じてもらうための工夫です。順番としては、まず見やすさの骨組みを整え、その上でおしゃれに見せる要素を重ねていくと、見た目だけが先走るのを防げます。

見やすさをつくるコツ

見やすいパンフレットには、共通する「型」があります。表紙で内容が分かり、ページをめくる順に話が進み、文字の大きさや配置に規則性がある、という状態です。読み手に考えさせない紙面ほど、最後まで読んでもらえる可能性が高まります。ここでは、そのための5つのコツを紹介します。

表紙で「誰の・何の」パンフレットかを伝える

表紙は、手に取ってもらえるかどうかを決める最初の関門です。会社名やロゴだけが大きく置かれた表紙は、何の冊子なのかが伝わりにくく、そのまま閉じられてしまうこともあります。誰に向けた何の案内なのかを、短い言葉で示しておきましょう。

たとえば「工場の省エネ設備のご案内」「はじめての方のための家づくりガイド」のように、対象と内容がひと目で分かるタイトルを入れます。写真も、内容を象徴する1枚に絞ると印象が強くなります。表紙に情報を詰め込みすぎないことも、見やすさの大切な条件です。

視線の流れに沿ってページを組み立てる

人の視線は、横書きの紙面では左上から右下へ、アルファベットの「Z」を描くように動くといわれています。見開きのページでは、左ページの上から読み始め、右ページの下で読み終える流れが一般的です。この流れに沿って情報を並べると、自然に読み進めてもらえます。

具体的には、見出しや伝えたい結論を左上に、詳しい説明を中ほどに、問い合わせ先や次のページへの誘導を右下に置くのが基本の形です。視線の終点に次の行動を置くことで、読み終えた勢いのまま問い合わせや来店につなげやすくなります。

グリッドと余白で情報を整理する

グリッドとは、紙面を縦横の見えない線で区切り、文字や写真をその線にそろえて配置する考え方です。要素の端が一直線にそろうだけで、紙面は驚くほど整って見えます。配置の基準線を決めてから置くことが、雑然とした印象を避ける近道です。

余白も、見やすさを左右する大切な要素です。空いている場所がもったいなく感じて文字や写真で埋めてしまうと、どこを見ればよいか分からない紙面になります。余白は情報を区切る役割を持っており、関連する情報は近づけ、別の話題とは間を空けることで、内容のまとまりが伝わります。

紙面の端ぎりぎりまで文字を置かないことも大切です。印刷や断裁のわずかなずれで文字が切れてしまうおそれがあるため、仕上がりの線から内側に余裕を持たせて配置しましょう。見た目の整い方だけでなく、印刷時のトラブルを防ぐ意味でも余白は欠かせません。

見出しと本文の文字サイズ・書体をそろえる

ページごとに見出しの大きさや書体がばらばらだと、読み手は情報の重要度をつかみにくくなります。大見出し、小見出し、本文、注釈といった役割ごとに文字の大きさと書体のルールを決めると、冊子全体に統一感が生まれ、どこから読んでも迷いません。

書体は、ゴシック体と明朝体のように、多くても2〜3種類に絞るのが一般的です。ゴシック体は力強く読みやすい印象、明朝体は上品で落ち着いた印象を与えます。本文の文字は、年配の方が読むことも考えて小さくしすぎない配慮をしておくと、手に取った誰もが読みやすくなります。

文章を写真や図解に置き換えて減らす

パンフレットは、じっくり読み込まれるよりも、ぱらぱらとめくりながら眺められることが多い媒体です。長い文章が続くと、読み飛ばされる可能性が高まります。文章で説明していることを絵にできないかを考えると、紙面はぐっと軽くなります。

たとえばサービスの流れは矢印でつないだ図に、数字の比較はグラフに、製品の特徴は写真に説明文を添える形に置き換えられます。文章を減らした分だけ余白が生まれ、伝えたい要点が際立つという効果もあります。ひと目で分かる工夫が、読み手の負担を減らします。

おしゃれに見せる工夫

見やすさが整ったら、次は印象を高める工夫です。おしゃれに見えるパンフレットは、特別な技術を使っているというより、色・写真・紙の選び方に一貫性がある場合がほとんどです。ここでは、手に取ったときの印象を左右する4つの観点を紹介します。

配色はブランドカラーを軸に色数を絞る

配色で迷ったときは、ロゴや看板などに使っているブランドカラーを軸に考えるのが近道です。メインの色を一つ決め、それを引き立てる補助の色と、目立たせたい部分に使う強調色を加える程度に色数を3色前後に抑えると、まとまりのある紙面になります。

色にはそれぞれ印象があり、青は誠実さや信頼、緑は自然や安心、オレンジは親しみやすさを感じさせる傾向があります。強調色は使う場所を限定し、本当に目立たせたい部分だけに使うことで効果が高まります。あちこちに使うと、かえって何も目立たなくなってしまいます。

写真のトーンをそろえる(撮影か素材か)

写真は、パンフレットの印象を大きく左右する要素です。明るさや色味、撮り方がばらばらの写真が並ぶと、紙面全体がちぐはぐに見えてしまいます。写真の明るさと色味の方向性をそろえるだけで、冊子の完成度は大きく上がります。

写真を用意する方法には、プロに撮影を依頼する方法と、写真素材サイトの画像を使う方法があります。素材は手軽に使える反面、他社の印刷物でも同じ写真が使われている可能性があり、自社ならではの説得力は生まれにくい面があります。

社員の表情や工場の設備、店内の様子など、実物を見せたい場面ではオリジナルの写真が力を発揮します。すべてを撮影するのが難しい場合は、表紙や会社紹介など重要なページだけを撮影し、イメージ写真には素材を使うなど、使い分けで質と手間のバランスを取る方法もあります。

紙質・サイズ・加工で手に取ったときの印象をつくる

パンフレットは画面で見るものではなく、手で触れる印刷物です。そのため、紙の厚みや手ざわり、大きさといった手に取ったときの感触も印象の一部になります。薄い紙はカジュアルに、厚手の紙はしっかりとした印象に感じられる傾向があります。

紙には、光沢があり写真が鮮やかに出るもの、光沢を抑えて落ち着いた雰囲気になるもの、ざらりとした風合いのあるものなど、さまざまな種類があります。表紙だけ厚い紙にする、部分的に光沢を出す加工を施すといった工夫で、特別感のある仕上がりにすることもできます。

テイスト別の考え方(シンプル・高級感・親しみやすさ)

目指すテイストによって、デザインの方向性は変わります。シンプルに見せたいなら、色数を絞り、余白を広く取り、写真と文字を整然と並べるのが基本です。要素を減らす勇気が、洗練された印象につながります。情報を足すより引くことを意識しましょう。

高級感を出したい場合は、深みのある落ち着いた色や黒を基調にし、金や銀を控えめに添えて、明朝体の書体と上質な紙を組み合わせる方法がよく用いられます。装飾を足しすぎない抑制が、品のある印象を生みます。会社案内や高価格帯の商品紹介に向いた方向性です。

親しみやすさを伝えたいなら、明るい色や丸みのある書体、手描き風のイラストを取り入れ、人の表情が見える写真を使うと効果的です。どのテイストが合うかは、読み手と自社らしさから逆算して決めると、方向性がぶれにくくなります。

三つ折りパンフレット・リーフレットのデザイン

手軽に作れて持ち運びやすい形として、三つ折りのパンフレットは多くの業種で使われています。ただし、1枚の紙を折る形ならではの面の割り振りと読まれる順番を理解しておかないと、開いたときに話の順序がおかしくなることがあります。

この章では、そもそもパンフレットとリーフレットは何が違うのかという基本から、三つ折りの面割り、折り方による違い、三つ折りならではの良さ、そして二つ折りや冊子との選び方までを整理します。形の特徴を知ってから設計することで、限られた紙面を最大限に生かせます。

パンフレットとリーフレットの違い(1枚を折るか、綴じるか)

一般的に、リーフレットは1枚の紙を二つ折りや三つ折りにした印刷物を指し、パンフレットは複数のページを綴じた小冊子を指すことが多いです。1枚を折るか、綴じるかという形の違いで呼び分けられていると考えると分かりやすいでしょう。

ただし、実際には三つ折りのものもパンフレットと呼ばれることが多く、呼び方に厳密な決まりがあるわけではありません。大切なのは名前ではなく、載せる情報量に合った形を選ぶことです。情報が少なめならリーフレット、多いなら綴じた冊子、というのが一つの目安になります。

三つ折りの面割りと読まれる順番

三つ折りのパンフレットは、1枚の紙の表と裏にそれぞれ3つずつ、合わせて6つの面があります。たたんだ状態で見える表紙と裏表紙、開く途中で見える面、すべて開いたときの内側の3面です。どの面がどの順で目に入るかを把握することが、三つ折りデザインの出発点です。

一般的な巻き三つ折りでは、まず表紙を見て、表紙をめくると折り込まれた面が現れ、さらに開くと内側の3面が一度に広がります。裏表紙は最後に見られることが多いため、会社概要や問い合わせ先を置くのが定番です。地図や連絡先をまとめておくと、保管された後も役立ちます。

面ごとの役割を決めておくと、デザインの迷いが減ります。表紙で興味を引き、最初に開いた面で悩みや課題に共感し、内側の見開きでサービスの全体像や強みを示し、裏表紙で次の行動に案内するという流れが、多くの場面で使いやすい組み立て方です。

注意したいのは、折り込まれる面は他の面よりわずかに幅が狭くなる点です。すべての面を同じ幅で作ると、折ったときに紙が引っかかったり、端がはみ出したりします。面ごとの幅の違いを考慮したデータを作ることが、きれいに仕上げるための条件です。

巻き三つ折りとZ折りで変わるレイアウト

三つ折りには、主に「巻き三つ折り」と「Z折り」の2種類があります。巻き三つ折りは、両端の面を内側に巻き込むように折る形で、Z折りは紙をアルファベットのZのように交互に折る形です。折り方が違えば、面が見える順番も変わります。

巻き三つ折りは、開くたびに新しい面が現れるため、順を追って説明する内容に向いています。一方のZ折りは、広げると3面が一続きになるため、横に長い写真や年表、工程の流れを大きく見せたい場合に適しています。どちらを選ぶかで、レイアウトの組み方そのものが変わります。

三つ折りの良さ(持ち運びやすさと、開くたびに続くストーリー)

三つ折りの大きな利点は、A4の紙を折ると細長い形になり、かばんやポケット、封筒に収まりやすいことです。店頭のラックにも置きやすく、手に取られやすく持ち帰られやすい形といえます。綴じる工程がないため、冊子に比べて費用や納期の負担を抑えやすい傾向もあります。

もう一つの良さは、開くたびに新しい面が現れる仕組みを生かして、ストーリーを持たせられることです。表紙で問いかけ、最初の面で悩みに寄り添い、すべて開いたときに解決策を一気に見せる。めくる動作そのものを演出に使えるのは、三つ折りならではの魅力です。

二つ折り・三つ折り・冊子の選び方

どの形を選ぶかは、載せる情報の量と使う場面から考えるのが基本です。二つ折りは見開きで大きく見せられるのが強み、三つ折りは手軽さと情報量のバランスが良い形、冊子は多くの情報を整理して載せられるのが特徴です。それぞれの向き不向きを下の表にまとめました。

形情報量の目安向いている用途注意したい点
二つ折り少なめ(4面)商品紹介、イベントの案内載せられる情報が限られる
三つ折り中くらい(6面)サービス案内、店頭での配布面ごとの幅と読まれる順番に注意
中綴じの冊子多め(8ページ以上)会社案内、商品カタログページ数は4の倍数で考える

迷ったときは、まず載せたい情報を書き出し、何面分になりそうかを数えてみましょう。三つ折りに収まらないほど情報が多いのに無理に詰め込むと、文字が小さくなり読みにくくなります。情報量に合わせて形を決めることが、見やすさを守る近道です。

会社案内パンフレットのデザイン

パンフレットの中でも、とくに作られる機会が多いのが会社案内です。取引先への挨拶、営業の場、採用活動、展示会など幅広い場面で使われ、会社の第一印象を左右する存在になります。ホームページがある時代でも、手渡しできる会社案内の価値は変わりません。

会社案内は、商品やサービスの案内と比べて載せる項目が多く、どの順番で何を見せるかに悩みやすい印刷物です。また、数年にわたって使われることも多いため、長く使える内容と見せ方を意識する必要があります。この章では、掲載項目からページ構成、見せ方の工夫までを順に解説します。

掲載する項目(代表挨拶・事業内容・強み・実績・沿革・会社概要)

会社案内に載せる項目は会社によって異なりますが、多くの会社案内に共通する基本の項目があります。まずはこれらをそろえたうえで、読み手や目的に応じて足したり削ったりするのが無理のない進め方です。代表的な項目は、次のとおりです。

・代表挨拶:会社の考え方や将来の方向性を代表者の言葉で伝える
・事業内容:何をしている会社かを分かりやすく説明する
・強み:他社と比べて選ばれる理由を示す
・実績:取引先や施工事例、導入事例などを紹介する
・沿革:創業からの歩みと信頼の積み重ねを伝える
・会社概要:所在地、設立年、従業員数、連絡先などの基本情報

このほか、採用活動にも使うなら社員紹介や職場の雰囲気、品質や環境への取り組みを伝えたい会社なら認証や方針のページを加えることもあります。項目を増やすほどページ数も増えるため、読み手が本当に知りたい項目を優先して選びましょう。

代表挨拶は、会社案内の中で最も「らしさ」が出るページです。形式的な挨拶文ではなく、創業の思いや大切にしている価値観を具体的なエピソードとともに語ると、読み手の記憶に残るページになります。代表者の表情が分かる写真を添えると、さらに親しみが増します。

ページ数別の構成例

会社案内は、ページ数によって載せられる内容と見せ方が変わります。中綴じの冊子は紙を重ねて折る仕組みのため、ページ数は4の倍数で考えるのが基本です。ここでは、よく使われるページ数ごとの構成例を紹介しますので、自社に近い形を探してみてください。

ページ数構成の例向いている会社
4ページ表紙/挨拶と事業内容/強みと実績/会社概要事業がシンプルで要点を絞りたい会社
8ページ表紙/代表挨拶/事業内容(2ページ)/強み/実績/沿革/会社概要標準的な会社案内を作りたい会社
12ページ以上8ページの内容に社員紹介や取り組みなどを追加事業が多岐にわたる会社、採用にも使う会社

4ページは、二つ折りの紙1枚で作れるため、費用を抑えながら要点を伝えたい場合に向いています。8ページになると、事業内容に見開きを使うなど情報に強弱をつけやすくなり、標準的な会社案内として扱いやすいボリュームです。

12ページ以上になると、社員インタビューや製造工程の紹介、地域とのかかわりなど、会社の奥行きを伝える企画ページを入れられます。ただし、ページを増やすほど読み飛ばされやすくなるため、目次や見出しで全体の流れが分かるよう工夫しましょう。

実績や数字は根拠とセットで見せる

「多くのお客様に選ばれています」「高品質な製品を提供」といった言葉は、どの会社も使えるため読み手の心に残りにくいものです。説得力を高めるには、取引社数や施工件数、継続率など、具体的な数字で実力を示すことが効果的です。

ただし、数字だけを大きく載せても、読み手は「本当だろうか」と感じることがあります。いつ時点の数字なのか、どのように数えたのかといった根拠を小さく添えておくことで、信頼性はぐっと高まります。数字の大きさより、正確さと誠実さが伝わることのほうが大切です。

ホームページ・名刺とトーンをそろえる

会社案内を受け取った人の多くは、その後にホームページを見たり、名刺を見返したりします。そのとき、色や書体、写真の雰囲気がばらばらだと、同じ会社なのに印象がそろわず、ブランドとしての一貫性が損なわれます。

ロゴの使い方、ブランドカラー、書体、写真のトーンなどを、会社案内とホームページ、名刺、封筒などでそろえておくと、どの接点でも同じ会社らしさが伝わります。媒体をまたいだ統一感は、信頼感や覚えてもらいやすさにつながります。

新しく会社案内を作るときは、ホームページや名刺のデザインも一緒に見直す良い機会です。ロゴの使い方のルールが決まっていない場合は、この機会に整えておくと、その後のチラシや看板などの制作もスムーズに進みます。

パンフレットを自分で作るか、制作会社に頼むか

パンフレットのデザインは、テンプレートやデザインツールを使えば自分で作ることもできます。一方で、制作会社に依頼すれば、構成から印刷まで任せられます。どちらにも長所と短所があるため、目的や予算、社内の体制に合わせて選ぶことが大切です。

自作は手軽でスピーディーに始められる反面、デザインの経験がないと仕上がりに差が出やすく、印刷の段階でつまずくこともあります。依頼は費用がかかる反面、伝わる構成や品質の安定が期待できます。ここでは、それぞれの進め方と判断の目安を整理します。

テンプレートで自作する場合の手順と限界

自作する場合は、まず目的と読み手を整理し、載せる情報を書き出します。次に、オンラインのデザインツールや文書作成ソフトで、三つ折りや冊子などの形に合ったテンプレートを選びます。テンプレートを使えば、レイアウトの骨組みを一から考えずに済むのが利点です。

テンプレートを選んだら、文章と写真を差し替え、色や書体を自社に合わせて調整します。完成したら、社内の複数人で内容を確認して誤字や情報の誤りを直し、印刷会社の入稿ルールに合わせてデータを書き出して注文する、という流れが一般的です。

一方で、テンプレートには限界もあります。もともと別の目的で作られた型に情報を当てはめるため、載せたい内容と枠が合わず、文字を無理に詰めたり削ったりすることになりがちです。また、他社と似た見た目になりやすい点も、差別化を図りたい場合には気になるところです。

自作で起きやすい失敗(文字の詰め込み・画像の解像度・印刷データ)

自作でよくある失敗の一つが、文字の詰め込みです。伝えたいことが多いほど、すべてを載せようとして文字が小さくなり、余白がなくなります。読む気をなくさせる紙面にならないよう、優先順位の低い情報は削る判断が必要です。

画像の解像度も、見落としやすいポイントです。解像度とは画像のきめ細かさのことで、画面ではきれいに見える写真でも、印刷すると粗くぼやけてしまうことがあります。ホームページやSNSから取った画像は印刷に向かない場合が多いため、元のデータを用意しましょう。

印刷データの作り方でつまずくケースも少なくありません。紙の端まで色や写真を入れる場合は、断裁のずれに備えて仕上がりより外側まで絵柄を伸ばす「塗り足し」が必要です。また、画面の色と印刷の色は表現の仕組みが異なるため、仕上がりの色が想像と違うということも起こります。

制作会社に頼むと変わること(構成・撮影・コピー・印刷までの段取り)

制作会社に依頼する大きな違いは、デザインの前段階である構成づくりから関わってもらえることです。ヒアリングを通じて読み手や目的を整理し、どの順番で何を見せるかを設計するため、伝わる流れを持った紙面に仕上がりやすくなります。

写真撮影やコピーライティングを任せられるのも、依頼ならではの利点です。コピーライティングとは、読み手の心を動かす言葉を考える仕事のことです。写真と言葉の質がそろうことで、デザインの完成度が一段上がります。社内で文章を考える負担も軽くなります。

さらに、紙の選定や印刷データの作成、印刷会社とのやり取り、納品までの段取りを任せられる点も見逃せません。印刷の専門知識がなくても、品質の確認を含めて安心して任せられるため、本業の時間を削らずに済みます。

どちらを選ぶかの判断の目安

自作と依頼のどちらが向いているかは、パンフレットの用途や重要度によって変わります。社内の勉強会や簡単なイベントの案内など、短期間だけ使うものなら自作でも十分な場合があります。一方、会社の顔として長く使うものは、依頼を検討する価値があります。判断の目安は次のとおりです。

・取引先や顧客に渡し、会社の印象を左右する
・数年にわたって使い続ける予定がある
・写真撮影や文章づくりを社内で担える人がいない
・展示会や商談など、使う日程が決まっている
・ホームページや名刺とデザインをそろえたい
・印刷部数が多く、失敗したときの影響が大きい

当てはまる項目が多いほど、制作会社に依頼するメリットは大きくなります。反対に、ほとんど当てはまらない場合は、テンプレートでの自作から始めるのも一つの方法です。用途と求める品質から逆算して選ぶと、費用をかけるべきところが見えてきます。

パンフレットデザインの費用の目安

パンフレットデザインの費用は、依頼する内容によって大きく変わります。同じ三つ折りでも、デザインだけを頼むのか、構成や撮影、印刷まで任せるのかで、見積もりの中身はまったく異なります。そのため、金額だけを比べても適正かどうかは判断しにくいものです。

この章では、具体的な金額ではなく、費用が何によって変わるのかという考え方を整理します。費用の内訳を理解しておくと、見積もりを受け取ったときに何に費用がかかっているのかを読み解けるようになり、予算に合わせた相談もしやすくなります。

デザイン料の考え方(ページ数・リーフレットの面数)

デザイン料は、一般的にページ数やリーフレットの面数が増えるほど高くなる傾向があります。三つ折りなら6面、冊子なら8ページや12ページといったように、デザインする面の数が費用の土台になると考えると分かりやすいでしょう。

同じページ数でも、デザインの作り込みによって費用は変わります。テンプレートに近い形で整えるのか、一から完全オリジナルで設計するのか、図解やイラストを新たに描き起こすのかによって、必要な作業の量が大きく違うためです。修正の回数も、費用や期間に影響する要素の一つです。

構成・ライティング・印刷など別にかかる費用

見積もりを見るときに注意したいのは、デザイン料以外の費用です。構成の企画、文章の作成、写真撮影、イラストの作成、印刷などは、デザイン料とは別に計上されることが一般的です。何が含まれていて何が含まれていないのかを、発注前に確かめましょう。

印刷費は、部数、紙の種類、サイズ、加工の有無によって変わります。部数が多いほど1部あたりの単価は下がる傾向がありますが、総額は上がります。必要な部数を見極めて発注することで、使われないまま倉庫に眠る在庫を減らせます。

このほか、ディレクション費と呼ばれる進行管理の費用がかかる場合もあります。ディレクションとは、制作全体の段取りやスケジュール、品質を管理する仕事のことです。見積もりの項目名が分からないときは、遠慮せず内容を質問しておくと、後から認識のずれが生じにくくなります。

依頼から納品までの流れと期間

パンフレット制作は、一般的にヒアリング、構成の設計、デザイン制作、修正、印刷、納品という順番で進みます。最初のヒアリングで目的や読み手、使う場面を共有しておくと、初回のデザイン提案から方向性がずれにくくなります。

期間は内容によって異なりますが、ページ数が多い冊子や撮影を伴う制作では、1か月から2か月程度を見込んでおくと安心です。展示会や商談など使う日程が決まっている場合は、その日から逆算して早めに相談することをおすすめします。印刷や配送にかかる日数も含めて考えておきましょう。

具体的な料金は、依頼する内容や部数、紙の種類などによって変わります。グラスパーズのパンフレット制作の料金は、サービスページでご確認いただけます。お見積もりは無料です。内容が固まっていない段階でも、お気軽にお問い合わせください。

パンフレットデザインの相談はGRASPERSへ

パンフレットデザインを依頼する先を選ぶときは、デザインの好みだけでなく、構成や撮影、印刷まで一貫して任せられるか、ほかの販促物とトーンをそろえられるかも確かめておくと安心です。一つの窓口でどこまで任せられるかは、手間と品質の両方に関わります。

株式会社グラスパーズ(GRASPERS)は、2018年に創業した岐阜県瑞穂市のブランディングデザイン会社です。デザインは飾りではなく経営の道具という考えのもと、ホームページ、ロゴ、名刺、パンフレット、チラシ、看板、動画まで幅広く手がけています。

これまでのデザイン制作実績は1,000件以上にのぼり、Google口コミでは顧客満足度4.9の評価をいただいています。ここからは、パンフレット制作でグラスパーズが大切にしていることと、ご依頼いただく際のサポート体制をご紹介します。

ヒアリングから構成・撮影・デザイン・印刷まで社内で対応

グラスパーズのパンフレット制作は、丁寧なヒアリングから始まります。渡す相手やシチュエーションから逆算して設計し、会社の「本質」や「らしさ」を掘り起こすことを大切にしています。社長の考えを見える化し、読み手の動線を意識した構成で紙面を組み立てます。

テンプレートを使わない完全オーダーメイドで制作し、初回のデザイン提案のあとは、構成・デザインそれぞれ3回までの修正で仕上げていきます。写真撮影のサービスもあり、企画から撮影、レタッチ、デザインまでワンストップで対応できるのが特徴です。

印刷にも対応しており、年間の印刷件数は300件以上です。100枚から注文でき、紙素材のサンプルで質感を確かめながら選べます。印刷物は検品のうえ指定の住所へお届けするほか、データのみの納品にも対応しています。完成までは内容によりますが、概ね1〜2か月程度が目安です。

ロゴやホームページとトーンをそろえたデザイン

グラスパーズは、ホームページ制作からロゴ、パンフレット、印刷、看板施工まで一気通貫で手がけています。そのため、媒体をまたいでトーンをそろえたデザインを実現しやすいのが強みです。パンフレットを流用してホームページを制作したり、チラシや名刺、看板へ展開したりすることも可能です。

建築、製造、飲食、美容、医療、スタートアップなど多業種の実績があり、業界の特性や顧客層を踏まえたトーンや色、形の提案を行っています。ほかのサービスとまとめて依頼すると「おまとめ割引」の対象になるため、ロゴやホームページと一緒にブランディングを見直したい方にも向いています。

追加印刷や内容の更新にも対応

パンフレットは、一度作って終わりではありません。展示会の前に部数を増やしたい、事業内容や実績が変わったので直したい、という場面は必ず訪れます。グラスパーズでは、追加の印刷や注文をLINEやメール、電話で手軽にご依頼いただけます。

内容を変更する場合は追加料金がかかることもありますが、制作時の考え方を踏まえて更新のご相談に応じます。データは基本的にPDFやjpg、png形式で納品し、著作権の譲渡に伴うaiデータの納品にも別料金で対応しています。長く使い続けられる体制も、安心してお任せいただける理由です。

岐阜・東海を中心に、オンラインでの打ち合わせにも対応

グラスパーズは岐阜県瑞穂市に本社を構え、岐阜・愛知・三重の東海三県を中心に全国のご依頼に対応しています。ビデオやチャットツールを使った遠隔での打ち合わせも可能で、最短でご連絡当日にオンライン相談ができます。

お見積もりは無料で、最短即日でご返信します。商談や展示会の日程が決まっている場合は、そこから逆算した進め方をご提案します。料金の詳細はサービスページでご確認いただくか、お電話(058-260-3636、平日9:00〜18:00)や問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

まとめ

パンフレットデザインは、見た目を整える前の準備で仕上がりが大きく変わります。誰に渡すのか、読んだ後に何をしてほしいのか、どんな場面で使うのかという3つの視点と情報の優先順位を最初に決めておくことが、伝わる冊子への第一歩です。

デザインの段階では、表紙での伝え方、視線の流れ、グリッドと余白、文字のルールで見やすさを整え、そのうえで配色や写真、紙の選び方でおしゃれさを加えます。三つ折りなら面割りと折り方による読まれる順番を、会社案内なら掲載項目とページ数の組み立てを意識しましょう。

自作か依頼かは、用途と求める品質から判断するのがおすすめです。会社の顔として長く使うパンフレットなら、構成から撮影、印刷まで任せられる制作会社に相談する価値があります。手に取った人の行動を変える一冊を目指して、まずは目的と読み手の整理から始めてみてはいかがでしょうか。