GRASPERS

”らしさ”を輝かせる
ブランディングデザイン会社

岐阜のデザイン会社なら

SCROLL
セキュリティ対策

そのHP本当に大丈夫?
セキュリティ無料診断

今すぐお問い合わせ
2026.11.04 その他

デザイン依頼の進め方|初めてでも失敗しない準備・依頼書の書き方・流れ

デザイン依頼の進め方|初めてでも失敗しない準備・依頼書の書き方・流れ

「名刺やチラシ、ロゴのデザインを依頼したいけれど、何をどう伝えればよいのか分からない」と迷う方は少なくありません。本記事では、デザイン依頼の前に整理しておきたいことから、依頼書やメールの書き方、依頼先の選び方、制作の流れと期間、よくある失敗、費用が決まる仕組みまでを順に解説します。読み終えたその日から準備を始められる内容です。

目次

デザインを依頼する前に整理する6つのこと

デザインの仕上がりは、デザイナーの腕前だけで決まるものではありません。依頼する側がどれだけ情報を整理して渡せるかによって、提案の精度や修正の回数は大きく変わります。準備が足りないまま相談すると、打ち合わせが何度も必要になり、完成までの期間も延びがちです。

とはいえ、最初から完璧な資料をそろえる必要はありません。ここで紹介する目的、ターゲット、予算、納期、参考イメージ、素材の6つについて、分かる範囲でメモにしておくだけでも十分です。決まっていない項目は「未定」と書いておけば、依頼先と一緒に考えていけます。

6つの項目は、互いに関係し合っています。たとえば納期が短ければ選べる印刷方法が限られ、予算によって提案の数や撮影の有無も変わります。全体をひとまとめに見渡しておくと、依頼先からの質問にも落ち着いて答えられ、見積もりや日程の相談も前に進みやすくなります。

目的(何のために作るのか)

最初に考えたいのは、そのデザインで何を実現したいのかという目的です。「新規の問い合わせを増やしたい」「展示会で名前を覚えてもらいたい」「採用の応募を集めたい」など、目的によって適したデザインは変わります。同じチラシでも、売り込みたいのか信頼を伝えたいのかで、色使いや文字の量が異なります。

目的を考えるときは、「完成したあと、どんな状態になっていれば成功か」を一文で書いてみるのがおすすめです。たとえば「商談の場でパンフレットを渡し、その場で製品の強みを理解してもらう」のように書くと、載せるべき情報の優先順位が自然と見えてきます。

ターゲット(誰に届けるのか)

ターゲットとは、そのデザインを見てほしい相手のことです。年齢や性別だけでなく、どんな立場の人で、どんな悩みや関心を持っているかまで考えると、伝わる言葉や色の選び方が具体的になります。法人の担当者向けと地域の主婦層向けでは、同じ商品でも見せ方がまったく違ってきます。

また、そのデザインが相手の手に渡る場面も想像しておきましょう。駅前で数秒だけ目にする看板なのか、持ち帰ってじっくり読むパンフレットなのかで、情報量や文字の大きさの正解は変わります。渡す相手と状況をセットで伝えると、デザイナーは設計の方向性を決めやすくなります。

予算

予算は伝えにくいと感じる方も多いですが、最初に共有しておくほうが話は早く進みます。上限が分かれば、依頼先はその範囲で実現できる最善の方法を考えられるためです。予算を伏せたまま進めると、提案を受けたあとで内容を削ることになり、時間も手間も余計にかかってしまいます。

金額をはっきり決められない場合は、「できるだけ抑えたい」「品質を優先したい」といった考え方だけでも伝えておきましょう。デザイン料のほかに、印刷費や撮影費、看板なら施工費が別にかかる場合もあります。どこまでを予算に含めるのかを整理しておくと、見積もりを比べるときにも迷いません。

納期と使い始める日

納期を考えるときは、「データが完成する日」ではなく「実際に使い始める日」から逆算するのがコツです。展示会で配るパンフレットなら、会期の数日前には手元に届いている必要があります。印刷や配送にかかる日数も含めて考えないと、ぎりぎりで間に合わない事態になりかねません。

さらに、社内の確認にかかる時間も見落とせません。上司や役員の承認が必要な場合、デザイン案を受け取ってから返事をするまでに数日かかることもあります。確認の日数も含めた余裕のある日程を組んでおけば、修正が入ったときにも慌てずに対応できます。

参考イメージ(好きなもの・避けたいもの)

「シンプルで高級感のある感じ」といった言葉は、人によって思い浮かべるイメージがばらばらです。言葉だけで伝えようとすると、想像していたものと違う案が届く原因になります。好きなデザインの実例を2〜3点集めておくと、色合いや雰囲気をずれなく共有しやすくなります。

好きなものと同じくらい役に立つのが、避けたいデザインの例です。「この色は競合と似ているので使いたくない」「にぎやかすぎる雰囲気は苦手」など、選ばれたくない方向を先に伝えると、デザイナーは提案の幅を絞り込めます。ほかの業種の広告や雑誌の切り抜きでも十分参考になります。

手元にある素材(ロゴ・写真・原稿)

デザインに使う素材が手元にどれだけあるかも、事前に確かめておきたい点です。既存のロゴデータ、商品や店舗の写真、紹介文の原稿などがそろっていれば、制作に入るまでの準備期間を短縮できます。反対に、素材が足りない場合は撮影や原稿作成から相談する必要があります。

ロゴは画像の切り抜きではなく、元のデータがあるかを確かめましょう。写真はスマートフォンで撮ったものでも使える場合がありますが、印刷物では解像度が足りないことがあります。また、インターネットから拾った画像には著作権があるため、使ってよい素材かどうかの確認も欠かせません。

デザイン依頼書の書き方

デザイン依頼書とは、作りたいものの内容や条件を一つにまとめた資料のことです。口頭やメールのやり取りだけで進めると、伝えたつもりの情報が抜け落ちたり、担当者によって理解が違ったりしがちです。要点を一枚の書面に残しておくことで、依頼する側と受ける側の認識をそろえられます。

依頼書といっても、決まった書式があるわけではありません。WordやExcel、メール本文に箇条書きで書く形でも問題なく、大切なのは必要な項目が抜けていないことです。社内で回覧して確認を取るときの資料としても使えるため、一度作っておくと関係者への説明も楽になります。

ここでは、依頼書に書いておきたい項目と、参考イメージの伝え方、ラフの用意の仕方、そして最初に送る依頼メールの例文を順に紹介します。前の章で整理した6つの項目を、そのまま書き写すところから始めれば、初めてでも迷わずまとめられます。

依頼書に書く項目

依頼書に書く内容は、作るものによって多少変わりますが、基本となる項目はおおむね共通しています。次の項目を埋めていくと、依頼先が見積もりを出せる程度の情報がそろいます。すべてを決めきれなくても、空欄にせず「未定」「相談したい」と書いておくのがコツです。

・会社名・担当者名・連絡先
・制作物の種類とサイズ・ページ数・部数
・目的とターゲット(誰に、何を伝えたいか)
・載せたい内容(原稿・写真・ロゴの有無)
・参考イメージと避けたいイメージ
・予算の考え方と希望する納期・使い始める日
・納品の形(印刷して納品か、データ納品か)

最後の「納品の形」は見落とされやすい項目です。印刷まで任せるのか、データだけ受け取って自社で印刷するのかによって、見積もりの内容や必要なデータ形式が変わります。社内で使い回したい場合は、編集できるデータが必要かどうかも書き添えておくと安心です。

参考イメージの伝え方(「なぜ良いと思ったか」を添える)

参考イメージを送るときは、画像やURLを貼るだけで終わらせないことが大切です。同じ一枚の見本でも、色が気に入ったのか、文字の配置が見やすいと感じたのか、写真の使い方に惹かれたのかで、デザイナーが読み取るべき要素はまったく違います。

そこで、見本ごとに「なぜ良いと思ったか」を一言添えましょう。「余白が多くて落ち着いた印象」「写真が大きく商品の質感が伝わる」のように書くと、真似したい部分がはっきり伝わります。逆に「全体の雰囲気は好きだが、この色は使いたくない」と部分ごとに分けて伝えるのも効果的です。

なお、参考イメージはあくまで方向性を共有するためのものです。そっくりそのまま再現してほしいという依頼は、元のデザインの権利を侵す恐れがあるため避けましょう。雰囲気を参考にしつつ自社らしく仕上げるという前提で伝えると、デザイナーもオリジナルの提案に集中できます。

ラフや手描きのメモはどこまで用意すればよいか

ラフとは、完成形の配置や構成を大まかに描いた下書きのことです。依頼する側が必ず用意しなければならないものではなく、手描きの簡単なメモで十分な場合がほとんどです。紙に四角を描いて「ここに写真」「ここに電話番号」と書き込む程度でも、伝えたい優先順位が見えるようになります。

一方で、ラフを細かく作り込みすぎると、デザイナーがその枠にとらわれて、より良い見せ方を提案しにくくなることがあります。載せたい情報と優先順位を示すところまでにとどめ、配置や色の決定はプロに任せるくらいの気持ちで臨むと、期待以上の案が出てきやすくなります。

パンフレットのようにページ数が多いものは、ページごとに載せる内容を書き出した「台割(だいわり)」があると便利です。表紙、会社紹介、商品紹介、問い合わせ先のように順番に並べるだけでも、全体のボリューム感を共有できます。どのページを厚くしたいかも、あわせて伝えておきましょう。

依頼メールで伝えること(例文)

最初の依頼メールでは、すべてを細かく書き込むより、相談したい内容の概要が伝わることを優先しましょう。制作物の種類、目的、希望の納期、予算の考え方、依頼書の有無を簡潔に書くと、依頼先が返事をしやすいメールになります。以下は、パンフレット制作を相談する場合の例文です。

件名:会社案内パンフレット制作のご相談

〇〇株式会社 ご担当者様

はじめてご連絡いたします。株式会社△△の総務部、山田と申します。

このたび、来年3月の展示会で配布する会社案内パンフレットの制作をお願いしたく、ご連絡いたしました。

A4サイズ・8ページ程度を想定しており、印刷は500部ほどを考えています。主なターゲットは製造業の購買担当者で、当社の加工技術の強みを伝えたいと考えています。

原稿は社内で用意できますが、写真は撮影からご相談したいです。予算はお見積もりを拝見してから検討したいと考えております。

要望をまとめた依頼書を添付いたしましたので、ご確認のうえ、お見積もりとスケジュールの目安をお知らせいただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

例文のように、納期の理由や使う場面を一言添えておくと、依頼先は逆算してスケジュールを組み立てられます。予算が決まっていない場合も、正直にそう書いて問題ありません。返信が来たら、打ち合わせの候補日や不明な点をまとめて伝え、やり取りの回数を減らす工夫をしましょう。

デザインの依頼先と選び方

デザインを依頼できる先は、大きく分けてデザイン会社・制作会社、フリーランスのデザイナー、クラウドソーシングの3つです。それぞれに得意な分野や進め方の違いがあり、どれが正解かは作りたいもの次第です。費用だけで決めてしまうと、あとから対応範囲の違いに気づくことがあります。

依頼先を選ぶ前に、まずは自社が作りたいものを整理しましょう。名刺一つだけなのか、ロゴから看板、Webサイトまで統一して作りたいのかによって、向いている依頼先の種類は変わります。この章では、デザイン会社に頼める制作物と、依頼先ごとの特徴、選ぶときの確認ポイントを解説します。

デザイン会社に依頼できる制作物(名刺・ロゴ・チラシ・パンフレット・看板・Webサイト)

デザイン会社が手がける制作物は、紙の印刷物からWebまで幅広くあります。代表的なのは名刺、ロゴ、チラシ、パンフレット、看板、Webサイトです。会社によっては、のぼりや展示会のパネル、商品パッケージ、ユニフォームなど、事業で使うあらゆるデザインに対応しているところもあります。

ロゴは会社やお店の顔となる存在で、名刺や看板、Webサイトなどほかの制作物の土台になります。そのため、ロゴを作るタイミングでほかの制作物への展開も見据えておくと、全体に統一感が生まれます。チラシやパンフレットは、配る場面や部数によってサイズや紙の種類を選ぶことになります。

看板は、デザインだけでなく設置場所の条件や施工の手配が必要になる点が特徴です。Webサイトは公開後の更新や管理も含めて考える必要があります。このように、制作物ごとに必要な工程が異なるため、依頼先がどこまで対応しているかを確かめておくと安心です。

デザイン会社・制作会社に依頼する場合

デザイン会社や制作会社は、ディレクターやデザイナーなど複数の担当者がチームで制作を進めるのが一般的です。ヒアリングから企画、デザイン、印刷の手配までを任せられるため、初めての依頼でも進めやすいのが強みです。担当者が窓口となり、進み具合を管理してくれる安心感もあります。

会社としての実績が多く、さまざまな業種の制作経験を持っている点も魅力です。一方で、個人に比べると費用は高めになる傾向があり、小さな修正にも手続きが必要な場合があります。ブランド全体を統一して作りたい場合や、複数の制作物をまとめて依頼したい場合に向いている依頼先です。

フリーランスのデザイナーに依頼する場合

フリーランスのデザイナーは、会社に所属せず個人で仕事を請け負っている人です。デザイナー本人と直接やり取りできるため、意思の疎通が早く柔軟な対応を期待しやすい点が魅力です。得意なテイストがはっきりしている人も多く、作風が合えば満足度の高い仕上がりになります。

注意したいのは、一人で対応できる仕事量に限りがあることです。体調不良などで作業が止まると代わりがいない場合もあり、印刷や看板の施工は別の業者に頼む必要があるケースもあります。依頼する前に、どこまでを担当してもらえるかを確かめ、連絡の取りやすい時間帯も聞いておきましょう。

クラウドソーシングで依頼する場合

クラウドソーシングとは、インターネット上のサービスを通じて、不特定多数のデザイナーに仕事を募集する方法です。コンペ形式なら複数の案から選べるため、手軽に多くのアイデアに触れられるのが特徴です。比較的少ない予算から依頼できる場合もあり、名刺やロゴなど小さな制作物でよく使われます。

一方で、デザイナーの経験や実力にばらつきがあり、ヒアリングの深さも人によって異なります。顔を合わせずに進むため、意図が伝わりにくいこともあります。著作権の扱いや納品データの形式は、募集の段階で条件として明記しておくと、あとからのトラブルを防ぎやすくなります。

依頼先を選ぶときに確認したいこと

依頼先の候補が絞れてきたら、いくつかの観点から比べてみましょう。料金だけで判断すると、修正のたびに追加費用がかかったり、印刷は別の業者を探すことになったりと、結果的に手間と費用が増えることもあります。ここでは、比較するときに確かめたい4つの点を紹介します。

作りたいものに近い制作実績があるか

制作実績は、その依頼先のデザインの方向性や得意分野を知るための材料です。ホームページやポートフォリオで、自社と近い業種や制作物の実績があるかを確かめましょう。たとえば製造業の会社案内を作りたいなら、企業向けパンフレットの実績があると、業界の伝え方を理解している可能性が高まります。

見た目の好みだけでなく、実績に添えられた説明文にも目を通すと参考になります。どんな課題に対してどんな工夫をしたのかが書かれていれば、デザインを考える姿勢や得意な進め方が見えてきます。気になる実績があれば、打ち合わせで詳しく聞いてみるのもよいでしょう。

ヒアリングの進め方

ヒアリングとは、依頼先が目的や要望を聞き取る打ち合わせのことです。質問の深さは依頼先によって差があり、事業の強みや想いまで掘り下げてくれるかどうかで、仕上がりの説得力が変わります。最初の打ち合わせで、こちらの話を聞くだけでなく、提案や質問を返してくれるかを見ておきましょう。

修正回数・納品データ・著作権の扱い

修正が何回まで料金に含まれているかは、契約前に必ず確認したい項目です。回数の上限を超えると追加料金がかかる場合もあります。また、納品されるデータの形式も大切で、PDFや画像データのみなのか、編集用の元データまで受け取れるのかで、あとからの使い勝手が変わります。

著作権の扱いも見落とせません。ロゴなど長く使うものは、著作権の譲渡を受けられるか、別料金になるのかを確かめましょう。取り決めを書面に残しておくことで、将来ほかの会社に修正を頼むときや、新しい販促物にロゴを使い回すときにも困りません。

印刷や設置まで任せられるか

デザインが完成しても、印刷物なら印刷、看板なら製作と設置が必要です。デザインだけを請け負う依頼先の場合、印刷会社や看板業者を自分で探し、データを渡す手間がかかります。印刷や施工まで一括で任せられる依頼先なら、窓口が一つで済み、色味や仕上がりの管理もしやすくなります。

デザイン依頼の流れと期間

デザイン依頼は、一般的に「問い合わせ・ヒアリング」「見積もり・スケジュールの確認」「デザイン案の提案」「修正・校正」「納品・印刷」という順番で進みます。全体の流れを知っておくと、各段階で自分が何をすればよいかが分かり、依頼先とのやり取りにも余裕が生まれます。

どの段階でも、依頼する側の返事や確認が必要になる場面があります。返事が遅れるとそのぶん完成も後ろにずれるため、確認を担当する人と時間を確保しておきましょう。ここでは各段階の内容と、制作物ごとの期間の目安を紹介します。

問い合わせ・ヒアリング

最初のステップは、依頼先への問い合わせです。メールや問い合わせフォーム、電話などで相談したい内容を伝えると、打ち合わせの日程が調整されます。最近はオンラインで打ち合わせできる依頼先も増えており、遠方の会社にも気軽に相談しやすくなりました。

ヒアリングでは、目的やターゲット、予算、納期などを詳しく聞かれます。事前に準備した依頼書やメモをもとに話すと、聞き漏れを防げます。分からないことは遠慮せず質問する姿勢も大切で、この段階で疑問を解消しておくほど、後の工程で迷いが少なくなります。

見積もり・スケジュールの確認

ヒアリングの内容をもとに、依頼先から見積もりとスケジュールが提示されます。見積もりでは金額だけでなく、どの作業が含まれているかを一つずつ確認しましょう。デザイン案の数、修正の回数、印刷や配送の有無、撮影の有無などによって、同じ制作物でも内容は大きく異なります。

スケジュールについては、デザイン案の提出日、修正の締め切り、納品日などの節目を確かめます。自社の確認にかかる日数も考慮して、無理のない日程になっているかを見ておきましょう。内容に納得できたら、正式に発注して制作がスタートします。

デザイン案の提案

発注後、依頼先はヒアリングの内容をもとにデザイン案を作成します。提案の数は契約内容によって異なり、1案のこともあれば、方向性の違う複数の案が出てくることもあります。案を見るときは目的に立ち返るのがコツで、好みだけでなくターゲットに伝わるかという視点で判断しましょう。

複数の案から選ぶ場合、「Aの色とBの配置を組み合わせたい」といった要望を出すこともできます。ただし、組み合わせによってはバランスが崩れることもあるため、デザイナーの意見も聞きながら方向性を一つに絞っていくのが望ましい進め方です。

修正・校正

デザイン案が決まったら、細かな修正を重ねて完成に近づけていきます。修正の依頼は、「もう少し明るく」のようなあいまいな表現より、「背景の色を淡くして文字を読みやすくしたい」のように理由と具体的な要望をセットで伝えると、意図が正確に伝わります。

校正とは、文字の誤りや電話番号、住所などの情報に間違いがないかを確認する作業です。印刷物は刷ってしまうと直せないため、複数の人の目で確認することをおすすめします。特に数字や固有名詞は見落としやすいので、元の資料と照らし合わせながら一つずつ確かめましょう。

修正は、まとめて伝えるのが基本です。思いついたたびに少しずつ送ると、対応の回数が増えて上限に達しやすくなります。社内の意見を一度集約し、一回の連絡で修正点をまとめて送るように心がけると、依頼先も全体を見渡したうえで調整できます。

納品・印刷

最終的なデザインが確定すると、納品へと進みます。データ納品の場合は、PDFや画像、編集用データなど、契約で決めた形式のデータを受け取ります。印刷まで依頼している場合は、印刷所での製作を経て指定の場所へ配送されるのが一般的な流れです。

納品物を受け取ったら、色味や仕上がり、部数に問題がないかをすぐに確認しましょう。データも、きちんと開けるかを早めに確かめておくと安心です。追加で印刷したくなったときに備えて、再注文の方法を聞いておくのも、長く使うための大切な準備です。

制作物ごとの期間の目安

完成までの期間は、制作物の種類や内容、修正の回数によって変わります。以下は一般的な目安で、素材がそろっていて確認が順調に進んだ場合の期間です。撮影や原稿作成が加わると長くなることがあるため、余裕を持って相談を始めましょう。

制作物期間の目安期間が延びやすい要因
名刺1〜2週間程度複数人分の情報集め
ロゴ1〜2か月程度案の比較や社内の合意
チラシ2〜4週間程度原稿や写真の準備
パンフレット1〜2か月程度ページ数や撮影の有無
看板1〜3か月程度現地調査や施工の手配
Webサイト3か月〜半年程度ページ数や機能の追加

表の期間には、印刷や配送、看板の施工にかかる日数も含めて考える必要があります。展示会や開業日など動かせない日がある場合は、その日から逆算して早めに依頼するのが安心です。急ぎの場合は、最初の問い合わせの段階で希望の日程を伝えておきましょう。

デザイン依頼でよくある失敗と防ぎ方

デザイン依頼では、準備や確認の小さな抜けが、仕上がりや費用、日程に大きく響くことがあります。多くの失敗は、事前の共有と取り決めで防げるものばかりです。ここでは、初めて依頼する方が陥りやすい4つの失敗と、その防ぎ方を紹介します。

どの失敗にも共通するのは、「言わなくても分かってもらえるだろう」という思い込みです。依頼先は社内の事情や過去の経緯を知らないため、当たり前と感じることほど言葉にして伝える必要があります。確認したことを記録に残す習慣も、行き違いを防ぐ助けになります。

目的が共有できておらず、イメージと違う仕上がりになる

よくあるのが、完成したデザインを見て「思っていたのと違う」と感じてしまうケースです。原因の多くは、見た目の好みだけを伝えて、何のために作るのかが共有されていないことにあります。目的が分からないと、デザイナーは見栄えを優先した案を作るしかありません。

防ぐには、依頼書の最初に目的とターゲットを書き、ヒアリングでも口頭で確認することです。さらに、最初のデザイン案を受け取った段階で、方向性が合っているかを早めに判断しましょう。細部の修正に入る前にずれを正せば、大きな手戻りを避けられます。

修正回数や追加費用を確認していなかった

修正を重ねているうちに、契約に含まれる回数を超えてしまい、思わぬ追加費用が発生することがあります。また、途中で内容を大きく変えると、作り直しとして別料金になる場合もあります。どこからが追加費用になるのかを知らないまま進めるのは避けたいところです。

契約前に、修正の回数と範囲、追加費用がかかる条件を確認し、書面やメールで残しておきましょう。修正をまとめて伝える工夫も効果的です。後から原稿を差し替えることも追加費用の原因になりやすいため、原稿は制作に入る前にできるだけ固めておくと安心です。

社内の確認者が後から増えて手戻りになる

担当者と依頼先で話を進め、ほぼ完成という段階で役員や他部署の意見が入り、方向性が大きく変わってしまう。これは社内の手戻りとして非常に多い失敗です。せっかく積み上げた修正がやり直しになり、日程も費用も膨らんでしまいます。

防ぐためには、依頼の前に「誰が最終的に決めるのか」と「誰の確認が必要か」をはっきりさせておくことです。決裁者には、ヒアリングの内容や最初のデザイン案の段階から目を通してもらいましょう。早い段階で関係者を巻き込むほど、終盤での大きな変更は起こりにくくなります。

印刷・入稿データの形式が合わない

デザインだけを依頼し、印刷は別の会社に頼む場合に起こりやすいのが、データ形式の食い違いです。印刷会社ごとに受け付けるファイル形式や、塗り足し、カラーモードの指定が異なるため、入稿の段階でデータを作り直すことになるケースがあります。

カラーモードとは色の表現方法のことで、画面表示ではRGB、印刷ではCMYKという形式が使われます。形式が違うと、画面で見た色と印刷の色がずれることがあります。印刷会社の入稿条件を事前に共有しておけば、デザイナーはその条件に合わせたデータを用意できます。

自社のWebサイトやSNSにも同じデザインを使いたい場合は、印刷用とは別に画面表示用のデータが必要になることもあります。使い道をすべて伝えたうえで納品データの種類を決めておくと、あとから変換を頼む手間や追加の費用を省けます。

デザイン依頼の費用の目安

デザイン依頼の費用は、制作物の種類や依頼先、作業の範囲によって大きく変わります。名刺のように小さなものと、複数ページのパンフレットや看板では、かかる手間が違うためです。一律の相場で判断するのは難しいのが実情なので、まずは費用が決まる仕組みを知っておきましょう。

見積もりを比べるときは、金額の大小だけでなく、その中に何が含まれているかを確かめることが欠かせません。安く見えても印刷費や修正費が別だったり、高く見えても撮影や配送まで含まれていたりします。作業の範囲をそろえて比べることで、本当の違いが見えてきます。

費用が決まる要素(制作物の種類・ページ数・提案数・修正回数)

費用を左右する一つ目の要素は、制作物の種類です。名刺やチラシのように1枚で完結するものに比べ、ロゴは考え方の整理から始まり、ブランドの土台をつくる工程が加わります。看板は設置場所の条件に合わせた設計や施工が必要になるなど、種類ごとに作業の中身が異なります。

二つ目はページ数です。パンフレットやWebサイトはページが増えるほど、デザインする面や原稿の整理が増えていきます。三つ目は提案数で、方向性の違う複数の案を出してもらうほど、デザイナーの作業時間も増える傾向があります。比較したい場合と、一つの案を磨き込みたい場合で選び方を変えるとよいでしょう。

四つ目は修正回数です。契約に含まれる回数を超えた修正や、途中での大きな方向転換は、追加費用の対象になることがあります。このほか、撮影や原稿作成、イラスト制作、著作権の譲渡、編集用データの納品なども、内容によって費用に加わる要素です。

デザイン料と印刷費は分けて考える

印刷物を依頼する場合、費用は大きく「デザイン料」と「印刷費」に分かれます。デザイン料は構成を考えて見た目を作る作業への対価で、印刷費は紙に刷って製品にするための費用です。二つを分けて見積もりを確認すると、どこにお金がかかっているのかが分かりやすくなります。

印刷費は、部数、サイズ、紙の種類、加工の有無などで変わります。部数が多いほど1枚あたりの単価は下がる傾向があり、厚い紙や特殊な加工を選ぶと費用は上がります。増刷ではデザイン料がかからない場合もあるため、使う予定に合わせて部数を検討し、増刷時の条件も確かめておきましょう。

制作物ごとの料金

制作物ごとの料金は、依頼先や依頼内容によって幅があるため、ここでは具体的な金額ではなく、費用が変わる主なポイントを整理します。見積もりを依頼するときは、表の項目について自社の希望を伝えておくと、より実態に近い見積もりを出してもらいやすくなります。

制作物費用が変わる主な要素依頼時に伝えたいこと
名刺人数・片面か両面か・紙の種類作る人数と使う紙の希望
ロゴ提案数・修正回数・ガイドラインの有無使う媒体と商標登録の予定
チラシサイズ・片面か両面か・印刷部数配り方と必要な部数
パンフレットページ数・撮影の有無・製本の方法ページ構成と部数
看板大きさ・素材・施工の有無設置場所と周辺の状況
Webサイトページ数・機能・更新の仕組み必要なページと更新方法

表のように、同じ種類の制作物でも条件によって費用は変わります。GRASPERSのデザインサービスの料金は、各サービスページでご確認ください。ご依頼内容に合わせたお見積もりは無料ですので、「まだ内容が固まっていない」という段階でも、お気軽にお問い合わせください。

名刺やチラシ、パンフレット、看板などを複数まとめて依頼すると、デザインの方向性をそろえやすくなるだけでなく、おまとめ割引の対象になる場合もあります。なお、印刷費やディレクション費は別途となるため、見積もりの内訳とあわせてご確認ください。

デザインの相談はGRASPERSへ

ここまで、デザイン依頼の準備から依頼書の書き方、依頼先の選び方、流れや費用までを解説してきました。「準備の大切さは分かったけれど、自社だけで整理するのは難しい」と感じた方は、岐阜のブランディングデザイン会社GRASPERSにご相談ください。

GRASPERS(グラスパーズ)は2018年に創業し、岐阜県瑞穂市に本社を構えています。デザインを飾りではなく経営の道具と考え、ホームページからロゴ、パンフレット、印刷、看板施工までを一気通貫で手がけてきました。デザイン制作実績は1,000件以上、Google口コミでの顧客満足度は4.9をいただいています。

イメージが固まっていない段階から相談できる

「何を作ればよいか決まっていない」「依頼書をうまく書けない」という段階でも問題ありません。GRASPERSでは丁寧なヒアリングを通して、事業の課題やその会社ならではの「らしさ」を一緒に掘り起こします。目的と作りたいものを共有していただければ、そこから最適な形を考えていきます。

最短でご連絡当日にオンライン相談が可能で、お見積もりも最短即日でお出しします。商談や展示会の日程が決まっている場合は、その日から逆算した進め方をご提案しますので、急ぎのご相談もまずはお声がけください。

ヒアリングからデザイン・印刷まで社内で対応

GRASPERSは、名刺、ロゴ、チラシ、パンフレット、看板、Webサイトのほか、ノベルティや展示会の販促物、パッケージ、写真や動画まで幅広く対応しています。テンプレートを使わない完全オーダーメイドのデザインで、ロゴを軸に各制作物へ展開し、ブランド全体に統一感を持たせることができます。

印刷は100枚から大量ロットまで対応し、年間の印刷件数は300件以上です。紙のサンプルで質感を確かめていただけるほか、検品した製品を指定の住所へお届けします。追加の注文はLINEやメールで簡単に行えるため、増刷のたびに一から手配する必要はありません。

岐阜・東海を中心に、オンラインでの打ち合わせにも対応

岐阜・愛知・三重の東海三県を中心に、全国からのご依頼に対応しています。ビデオ通話やチャットツールを使った打ち合わせも可能なため、遠方の方でも気軽にご相談いただけます。建築、製造、飲食、美容、医療など多業種での実績をもとに、業界に合ったトーンや色使いをご提案します。

お見積もりは無料です。お電話(058-260-3636、平日9:00〜18:00)またはお問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。「何から始めればよいか分からない」というご相談も歓迎しています。デザインの依頼を通して、事業の魅力が伝わる形を一緒に考えていきましょう。

まとめ

デザイン依頼を成功させるためには、依頼先の腕前だけに頼るのではなく、依頼する側の準備と伝え方が欠かせません。本記事でお伝えした要点を、最後にあらためて振り返ります。準備・伝え方・選び方・確認の4つを意識するだけで、仕上がりの満足度は大きく変わります。

まず、依頼の前に目的、ターゲット、予算、納期、参考イメージ、素材の6つを整理しておくことです。次に、それらを依頼書にまとめ、参考イメージには「なぜ良いと思ったか」を添えて伝えましょう。依頼メールは要点を簡潔に書き、詳しい内容は依頼書で補うと、依頼先も返事をしやすくなります。

依頼先は、デザイン会社、フリーランス、クラウドソーシングのそれぞれの特徴を踏まえて選びます。実績やヒアリングの進め方、修正回数や著作権の扱い、印刷や設置まで任せられるかを確かめておくと、後悔の少ない選択ができます。

そして、社内の確認者を早めに決め、修正はまとめて伝え、費用はデザイン料と印刷費を分けて確認することが、よくある失敗を防ぐ近道です。初めてのデザイン依頼でも、一つずつ準備を進めれば大丈夫です。まずは手元のメモに6つの項目を書き出すところから始めてみてください。